Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2015年9月号 国際文化学部 M.K

・  余暇の過ごし方

夏休みである長期休暇は中国国内(雲南、四川、西安、北京)を旅行した他に、上海から小旅行で行くのに有名な、杭州へ一人旅をしました。杭州までだと列車に乗って2時間ほどで着くので日帰りでも楽しめますが、個人的に長期滞在が好きなので2泊3日でゆっくり過ごしました。思いつきで計画した一人旅でしたがユースホステルでたまたま出会った中国人の方と仲良くなり、彼女と一緒に行動して楽しみました。一番の観光地である西湖という湖の周りをサイクリングしたり、この地域で有名な西湖龙井茶の茶畑へ行ったり、夜市や博物館へ行ったりとまったりといい休暇を過ごせました。

他に、週に一回家庭教師のバイト、週末には剣道をしています。剣道については駐在の方を中心に作られた協会ですが中国人をはじめ、外国人の参加者が多くとても賑やかです。剣道はもともと日本でしていたので日本から防具を送ってもらい(送料1万ほど)いろんな方と出会えてとてもいい経験になっています。

そして、私個人的な趣味で時間のあるときは上海にあるカフェを巡っています。上海にはフランス租界時代の面影が残っている地域があり、おしゃれなカフェや茶館などが多く存在します。洋館を改装したりと建物のつくりや、家具、食器など場所によってこだわっているところが多いので、その空間にいるだけでも楽しいです。

今までにたくさんのお店を見てきましたが、中でもオススメはZEN CAFÉ というカフェです。ここは上海土産としても有名な、シノワズリ雑貨ショップのZENショップの2階にあるカフェです。実際に売っているオリジナル陶器が2階のカフェで使われており、コーヒーから中国茶まで幅広い飲み物の種類を提供しています。お茶はポットでの注文になりますが、お湯の追加は無料なので満足いくまで飲むことができます。さらにオリジナルケーキも食べることができます。また、家具や空間もとても心地いいので、上海に来た際はぜひ寄ってほしいオススメカフェの一つです。他にもたくさんお勧めの場所がありますがまた機会があれば紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・ 旅行に欠かせない移動手段、鉄道について

今回の夏休みの旅行では、火车と呼ばれる鉄道を多く利用しました。理由の一つに、中国国内の飛行機は本当によく遅延します。それも含め、値段も高すぎず、遠すぎる移動でなければ鉄道を利用するのがおすすめです。しかし、中国人の列車移動はとても激しく、平日でなければ切符は当日に買えないことが多いです。ネットや駅の窓口でも事前に購入することができるので、特に連休だと事前にチケットを買うことすら難しいときもあるくらい乗車率は高めです。それくらい想像できないぐらいの多くの人が列車を使って国内を移動するのです。ちなみにどの座席も指定です。ですが乗車後に乗務員に告げれば差額を払うなどして変更することもできます。

発車時刻の30分前に改札を通れば列車に乗れますが、荷物検査なども必要なので1時間前には着くことをお勧めします。荷物検査を終えると決められた待合室に向かいます。列車ごとに待合室の場所が分かれているので注意です。プラットホームへ向かうタイミングは電光掲示板でわかりますが、その前からたくさんの人が並び出すので、パスポートとチケットを準備して並びます。座席は指定されているのにみんなが並ぶ理由は、荷物置き場を確保するためなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般的に普通の列車だと軟座、寝台列車だと軟卧と呼ばれる、グリーン席のような柔らかい席の一等席と、硬座、硬卧と呼ばれる、文字通り硬いビニール製の座席である二等席があります。値段の差はありますが快適さを求めるならもちろん一等席がいいでしょう。しかし軟座・軟卧のチケットはなかなか簡単に手に入りません。ちなみに私は今まで硬座・硬卧しかのったことがありませんが、寝台列車も含め、それらで特に不便はありませんでした。

なので今回の紹介は硬座、硬卧になります。普通列車の硬座である椅子だと90度でリクライニングはありません。横に3人、前に3人並びの6人の空間となります。隣とかなり密着しているので、あるあるですが皆知らない人同士なのに何かのきっかけで話始めたりするので、鉄道内は賑やかです。この移動中では、駅員さんが声をあげて毎回不思議な商品を売り出します。買う人は時々いますが、日本ではない光景でいつもおもしろいなとつい見てしまいます。寝台列車でも車内販売はありますが、これら列車の中で売られる弁当は高くてまずいと言われています。買っている人を見たことはありません。みんなカップラーメンを持ち込み車内で食べています。というのもどの列車でも一車両ごとに湯沸しの機械が置いてあるので、みな持ち込んで食べています。

次に寝台列車の様子です。硬卧でも寝返りは打てますし、寝心地も悪くありません。枕、掛け布団は清潔感のある印象でした。硬卧だと席は6人で一部屋。一番下、真ん中、一番上で値段が違います。なぜならベッドによって頭上のスペースが違うのです。お勧めは一番下です。一番上だとクーラーがすぐそばにあるので少し寒いです。10時頃には消灯され、トイレが使えない時間帯もあります。アナウンスには注意です。また、わたしが乗った車両全て充電ができませんでした。なので、携帯式充電器は寝台列車に欠かせないと思います。しかし、寝台列車から見る朝焼けはとても綺麗です。今まで中国へ来るまで寝台列車での旅はしたことがありませんでしたが、飛行機より安いですし、寝心地も悪くないですし、わたしは好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、値段の参考までに、、、1元=18円

※列車の種類によって変わります、全て片道の値段

上海〜北京:軟卧700元程度、硬卧480〜500元 およそ11時間半

上海〜香港:軟卧800〜1000元、硬卧500〜530元 およそ19時間

 

わたしが実際に乗った路線

上海=杭州 硬座 28,5元 硬座 2時間ほど

雲南省

昆明〜大理 硬卧(2段目) 102,5元 真ん中のベッド 8時間ほど

大理〜丽江 硬座 34元 2時間ほど

西安〜北京 硬卧(一番下)272.5元 11時間ほど