Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

上海師範大学
2010年6月号 文学部 H.M

 

・試験のこと

留学生は各学期ごとに中間と期末の二つの試験があります。評価の割合としては中間30%、期末70%だそうです。
期間は事前に配られる学期スケジュールで確認することができますが、前期だとだいたい4月末、6月末のそれぞれ2日間になると思います。もちろん年度によって多少のずれはあるかと思います。
時間は午前午後、または午前のみのクラスもあります。

私は自身のクラス以外がどのような試験を行っているのかは知りませんので、ここでは私のいる初級3クラスの試験内容を簡単に紹介します。先生方いわく、毎回多少形式をかえているそうなので、これはあくまで一例です。

<读写>
文法と単語を中心とした授業なので、短文を作る問題や空欄補充の問題が多くあります。
試験の文章のうち半分ほどはテキストにないもので、難易度はテキストと同じ程度か少し難しめです。
今回は空欄補充のうち半分が量詞を解いてくる問題でした。
また、200から300字程度の作文があります。

<口语>
先生との1対1形式の口頭試験です。
授業で学んだ文法や単語を使って与えられたテーマに関して5分前後で話しをします。
また、突発的に先生からの質問などがあります。
5分前後と言いましたが、実際は一人10分ほど話しているような感じです。

<泛读>
授業でやった文章についての選択問題が主です。文章はまるまる試験用紙に書いてありますが、問題数が多いので、時間のかかる教科ではないかと思います。
また、補充プリント(授業中に配られます)の問題や、短文を作る問題もあります。

<听力>
テキストの形式とほぼ同じ試験形式です。
問題はテキストと同じだったり、違ったりとまちまちです。が、難易度は大部分がテキストと大して変わりません。
また、最後にはじめて聞く長文の内容を答える問題があります。

 

・余暇の過ごし方

私の場合、余暇はふらふらと出かけることが多いです。それは友達とだったり、一人でだったりと決まってはいません。
友達と出かけるときはほぼいきなり電話がかかってきて、「今日暇ならどっかに行こうよ」なんて誘われます。それは買いものだったり、ちょっと遠出してみたり、いろいろです。今年はワールドカップがあったので、韓国人とコリアタウンで韓国戦を観戦したこともありました。
また、試験前は学内の図書館に通う生徒も多くいます。学生証があれば自由に入ることができますし、自習机もたくさんあります。また、土日でも朝8時から夜遅くまで開いていることも良い点ではないかと思います。図書館内の書店には日本現代小説の中国語版なども売っています。ただし残念なことに種類はあまり多くありません。
平日ならば、留学生センターに行くことが多いです。クラスメイトも大半がここを利用していますし、外国語学科の中国人学生も利用しています。コンピューターを使うことのできる部屋、自習室、卓球とビリヤードの部屋もあるので、友達とのお喋りや気分転換、または勉強にこの場所を利用するといいのではないでしょうか。

 

・自炊について

学校寮の中で学思園だけには調理室があります。コンロがいくつかと、電子レンジが一つあるだけですが、朝7時から夜10時まで自由に使用することができます。夕飯時や週末には多くの留学生が利用しています。
私の場合は二人の友人と共同でフライパンなどを購入して、週に何度かのペースで自炊をしています。
調味料は日本から送ってもらったり、カルフールで買ったりして揃えました。
食材は学校付近の市場で安く購入することができます。
市場には野菜、肉類、魚類、米、乾物などさまざまなものが売っています。売っているおばさん(またはおじさん)達もとても気さくで、私のたどたどしい中国語を聞いて「あんた外国人かい?」なんて話しかけてくれます。その上おまけしてくれたりすることもあります。市場での買い物はなかなか楽しい時間だと思います。
ご飯は多くの学生が学思園の食堂(2元)か、学食(4~6角)で買ってきます。また、炊飯器で炊いている人もいるそうです。
スーパーには電子レンジで調理のできる冷凍食品なども売っています。
学食や屋台の食事は油分が多く、衛生的にも大丈夫なのか少し不安になります。これらが原因で体調を崩したという話もたまに聞くので、月に何度かは自炊をしてみるのもいいかもしれません。