Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東呉大学
2017年12月号 国際学部 J.Y

試験について

 

東呉大學のテストは大きく中間・期末の2回です。今学期は残り1月末の期末テストを残すだけとなりました。今回は今学期僕が履修している英語学科の授業の中から「English Oral Presentation」という授業の試験を紹介したいと思います。指定教科書はかなり分厚く、中身は全て政治家や重要人物、過去の偉人などによっておこなわれた英語の演説(スピーチ)で埋め尽くされています。最初教科書を見たときは、全て英語で書かれた大量のスピーチに少し戸惑いましたが、先生の授業方式は難しすぎるということはなく、むしろ楽しいものだと感じています。教科書の中から自分の好きなスピーチを選びそれを暗記してクラスで発表することが毎週課せらせます。成績評価の比率が毎週の暗唱の方が中間や期末テストよりも高いということもあり、僕たち受講者にとっては毎週がテストのようなものです。英語を暗記することに何の意味もないと思う人もいるかもしれませんが、スピーチから学べることはたくさんあります。文章の中に新単語が含まれてることはもちろん、暗唱の練習を重ねることで、そのスピーチをおこなった本人の英語の使いまわしやフレーズを自分のものにすることが可能です。また暗唱の際は暗記するだけではなく、もともとある英語のスピーチをいかに自分なりに解釈し、相手に伝わるようにするかを考えることが求められます。したがって、毎週のテストではただ暗唱するだけではなく、eyecontact & movement, series & balance, pace & pause といった演説の際に必要とされる知識も並行して学習し練習することで、人前で自信をもって説得力のあるスピーチができるようになることを目指します。暗唱の長さは週ごとに長くなっていくのですが、中間テストでは3分間の暗唱が課され、どれほどそのスピーチを自分のものにできているか、人前で話をするときのテクニックやポイントなど、これまで習得したことがしっかり活かされているかどうかという点で採点されました。僕は自分が選んだビル・クリントンのスピーチをたまたまyoutubeで見つけ何度も繰り返し見ることで、クリントンの生み出す英語のリズムや、間の取り方を自分なりに分析し準備して臨んだ結果、先生から良い評価をもらうことができました。中間テストが終わってからは、暗唱に加え、backgrounderというそのスピーチのスピーカーについてや、スピーチ自体の背景知識なども調べ、暗唱と共に発表するということを行っています。これも毎週のテストとして扱われ、現在非常に苦労しています。要するにスピーチを暗記するだけではなく、しっかりと関連知識の解釈や内容理解に努めようというのが期末テストまでの目的だということです。毎週の暗唱テストは大変ですが、実に新しい形式の授業なのでこれからも新鮮な気持ちで臨み、最後のテストまでしっかりがんばりたいと思います。

(Oral Presentation の教科書)

 

 

台湾の年末年始について

 

気がつけば既に12月で時の流れの速さにびっくりしていますが、実際台湾で12月を過ごしてみて感じたことを今回は共有したいなと思います。12月と言えばクリスマスが思い浮かぶと思いますが、台湾でも同じようにクリスマスも大きなイベントとして祝われています。学校をはじめとして、街に出ればスーパーやデパートなどいたるところがクリスマスムードに包まれていました。また台北市の南に位置する新北市ではイルミネーションやプロジェクションマッピングを使った大規模なクリスマスイベントが期間中ずっと行われていたり、多くの人で溢れかえっていました。クリスマスに関することで言えば、台湾人の中にはキリスト教信者の人も少なくなく、教会も街の中でよく見かけます。彼らは毎週日曜日には教会に礼拝に行きますし、クリスマス期間にはキリストの生誕祭などのイベントも行われていました。たまたま台湾人の友達の中にキリスト教徒の子がいたということもあり、彼に連れられて僕も教会に足を運んだり、イベントに参加したりしたのですが、非常に新鮮で良い経験でした。もう一つは年末年始です。12月も終盤にさしかかってきましたが、残念ながら台湾で生活をしていても年末感というものはほとんどありません。というのも1月1日にお正月がある日本と違い旧正月を祝う台湾人にとって、31日~1月1日は年越しカウントダウンがあるくらいで、何か特別なイベントがあるわけではないからです。年越しそばやおせちを食べたり、新年に神社にお参りに行ったりと伝統行事がある日本とは違い、台湾の年末年始では各々好きに過ごすというのが一般的だそうです。また家族と過ごすのが好きな台湾人の中には1日だけの休みでも実家に帰る人もいるとのことです。そんな台湾でもランドマーク台北101の年越しのカウントダウン花火は毎年実に盛り上がると聞きました。当日は花火に加え、台北101周辺で有名人の無料コンサートが行われたりと若者を中心にたくさんの人で賑わう大イベントだということで僕も見に行く予定をしており、非常に楽しみです。

(新北市板橋区クリスマスイベント:プロジェクションマッピング搭載のツリー)

(台北101カウントダウン花火2017)