Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2018年10月号 経営学部 N.S

①カルチャーショックについて

中国に来てからずいぶん経ちますが、いまだに慣れないのが“吐痰”です。道を歩いているとすぐ近くで突然痰を吐く音がするのにはどうしてもなれません。建物の中でその辺に痰を吐く人もいてこの習慣はどうにかしてほしいなと思います。あとは時間概念についてです。学校の事務室はお昼の二時間はお昼休みで閉まります。列車の切符売り場も窓口の時間が書かれていてお昼は休憩に入ります。友達の会社でもお昼に昼寝の時間があるそうです。日本と比べて中国での時間はゆっくり流れているように感じます。また食事の時間帯は全体的に早いと思います。東区一階の食堂は、夕方4時半過ぎから開いて8時には片づけが始まります。授業は8時からだし、中国の時間感覚は少し早めなのかもしれません。

 

②新疆ウイグル自治区

国慶節に中国の果てに行ってきました。新疆ウイグル自治区は中国の一番西に位置し、カザフスタンやキルギスタンなど中央アジアの国々と接しています。言葉や文字は中国語とアラビア語、建物も人も食べ物も違って、中国というより中央アジア諸国に来たみたいでした。今回は、ウイグル自治区の食べ物を少し紹介しようと思います。

ウイグルの拌面は、一口大の羊肉とトマト、青唐辛子、玉ねぎで作るトマトソースの麺です。麺の太さはお店によって様々で、もちもちした食感が味わえる少し太めの麺が私は好みです。チャーハンのような抓饭はにんじん、玉ねぎ、羊肉が入った物やそれに加えて干しブドウを加えた甘い抓饭もあります。ナンはウイグルの人々に欠かせない主食で、焼き立てのナンは表面はカリカリ中はふわふわ、ほどよい塩気で、冷めてもおいしく食べられます。ナンはいろんな種類があって、塩味のプレーン、唐辛子、バラの花、クルミ、ヨーグルトなど味だけでなく大きさも模様も違うナンがあちこちで売られています。カシュガルに行ったときに感動したのが羊の焼き肉串です。北京でもウイグル料理のお店があり食べられるのですが、香辛料たっぷりの串と違ってカシュガルの羊肉は塩コショウのシンプルな味付けでジューシー、値段は北京と同じく低価格で、新鮮な羊肉を堪能できます。ウイグルの果物といえばハミウリでしょう。こんなに甘くてみずみずしいメロンがこんなに安いなんて。同じ屋台に毎日通いました。トルファンのブドウもおいしかったです。

大自然と美食、ウイグル独特の空気に触れて、あっという間に10日間の旅行が終わりました。ウイグルは危険だという人が多く、警察の数は数えきれないしお店の入り口には柵があるし検問所は多いし、でも、私が見たウイグルは美しい自然とおいしい食べ物、子供たちが元気に遊ぶ明るくてあたたかい風景でした。危険だと言われる場所にも人々の生活があって、人のいるところには危険も隣り合わせにあって、楽しみながらいろんなものを見て聞いて考えて感じて、今回も記憶に残る旅になりました。