Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2016年11月号 国際文化学部 S.Y

授業紹介

9月下旬から新学期が始まり、あっという間に2か月経ちました。今学期は、先学期いた中級三班よりも3つ上の高級二班で勉強しています。先学期同様、学期初めにクラス分けテストがあり、その結果に基づいてクラス分けが行われます。前の学期からいる生徒は笔试が免除され、口试の結果だけでレベルを判断されます。私の場合、一通り面接された後、面接官の先生に「中一班か高二班どっちがいい?」と聞かれました。残念ながら、私のスピーキング能力はまだ高級のレベルに届いていなかったようです。しかし、留学も残りわずかですし、せっかくなので高二班に挑戦することにしました。

授業は先学期と同じく、精读,听力,口语,阅读,写作の5つです。中三班と比べると、授業形式はほとんど変わらないのですが、やはり難易度は格段に上がったように感じます。教科書には成語や反語、比喩が大量に出てくるようになりました。さらに、听力の音声も先生の話すスピードも速くなったため、予習なしではついていけないことがあります。また、プレゼンや討論の機会も増えました。听力や阅读でも、教科書の内容や話題のニュースなどをテーマにして、自分の意見を述べる機会が必ず設けられます。私のクラスには韓国、モンゴル、タイ、オーストラリア、フランス、ポーランド、ウクライナ、パナマ、ジンバブエなど、様々な国の生徒がいます。そのため、授業中の討論では、中国事情だけでなく、今まであまり関心を持つことがなかった様々な国の文化や考え方も学ぶことができます。逆に、日本のことは自分が話さなければいけないので責任重大です。どの授業でも必ず「日本はどう?」と聞かれます。テーマによっては、詳しく知らなかったり、中国語でどう説明すればいいかわからなかったりと、毎回苦労しています。しかしそのおかげで、日本にいる時より日本に詳しくなったような気がします。

 

中日交流会について

人民大学には日本語や日本文化を学ぶサークルがいくつかあります。その中でも、『さくら会(RUC樱花社)』は隔週で中日交流会を開いています。さくら会は人民大学日本語学科の学生によって運営されているサークルですが、交流会には日本語学科の学生だけではなく様々な学部の学生も参加しています。この交流会に来ている多くの中国人学生は日本のアニメやドラマ、アイドルが大好きです。日本人より詳しいので、その知識量にはいつも驚かされます。なかには日本のアニメ好きが高じて、アニメで日本語を勉強しているという学生もいました。たしかに、彼女の話す日本語はアニメのキャラクターのセリフのようでした。

交流会では日中の言語や文化を教え合ったり、ゲームを通して交流しています。交流会のテーマはその日の司会を任された人が自由に決めているので、為になるものからユーモアあふれるものまで様々です。先日、ついに私も交流会の司会を任されました。中国人学生側の司会者は偶然にも私のランゲージパートナーだったので、スムーズに準備することができました。当日の進行はうまくいかない部分もあったのですが、楽しかったと言ってくれた人もいて安心しました。

交流会に参加するとたくさんの中国人と知り合いになることができます。今、相互学習をしている女の子ともこの交流会で出会いました。交流会への参加は中国語の向上だけではなく、友達の輪も広げてくれます。みなさんもぜひ参加してみてください!

 

中日交流会1 中日交流会2