Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2016年6月号 国際文化学部 S.Y

治安、危険を感じたこと、トラブルについて

北京に来て4ヵ月経ちますが、日常生活において治安が悪いと感じることはほとんどないです。しかし、観光地や大型の駅のような人が多い場所には置き引きやスリが多いと言われています。また、観光地では観光客を狙ったぼったくりが多いです。私も友達と什剎海に遊びに行った時に遭遇しました。路上でパフォーマンスを観ていた時です。突然パフォーマーが一緒に写真を撮ろうと手招きしてきました。私たちは喜んでそれに応じたのですが、写真を撮った後彼らが見せてきたカードには20元という文字が…。かなりしつこく追いかけてきましたが、無視してなんとか逃げきりました。悪い人ばかりではないのですが、何でも鵜呑みにするのは危険です。ちょっとした不注意でトラブルに巻き込まれることがあるので、常に警戒心を持って行動するべきですね。

学内でもいくつかトラブルに見舞われましたが、一番驚いたのは火事です。火元は私たちの寮に隣接する食堂でした。私の部屋は火元から近かったため、窓から見える煙で火事にすぐ気が付きました。私とルームメイトは急いで外へ出たのですが、その時はまだ避難した学生は少なかったです。寮には火災報知機や全館放送の設備がないので、寮のスタッフが部屋に声をかけに行くまで火事を知らなかった人もいました。ですから、最終的に全員の避難が完了した時には、私たちが外へ出てから30分以上経っていたのではないかと思います。幸い火事の規模は小さく、けが人もいませんでした。しかし、火事の影響で部屋が煤だらけになったり、Wi-Fiがしばらく使えなかったりと結構困りました。

 

北京の交通

中国と日本の交通ルールの大きな違いは2つあります。まず右側通行であること、そして車は信号に関わらず常に右折可能ということです。特に後者はとても危険で、たとえ歩行者信号が青であっても、右折車は気にせず横断歩道に向かって走ってきます。中国では基本的に自動車優先なので、ぼーっとしていると轢かれます。日頃から周りを見て注意を怠らないようにしましょう。

北京市内の交通機関には地下鉄、バス、タクシーなどがあります。

まず北京市内の地下鉄とバスで使える交通ICカード「一卡通」を紹介します。「一卡通」は日本でいうSuicaやICOCAのようなものです。購入は地下鉄構内の窓口やバス停近くにある専門の窓口で。購入時には20元のデポジットと10元以上のチャージが必要です。チャージは券売機や窓口で可能です。バスで利用すると料金が5割引きになるなど、便利でお得なカードなのでぜひ利用してみてください。

北京の地下鉄は目的地までの距離によって3元~9元(机场线は片道25元)で利用できます。切符は自動券売機か窓口で購入します。切符はICカードになっているので、入る時は自動改札機に切符をかざし、出るときには差込口に入れて通過します。また、北京ではどの駅でも荷物検査が行われています。改札に入る前には必ずカバンを検査機器に通しましょう。

北京の公共バスは2元~、乗車賃は乗車口にいる添乗員に渡します。「一卡通」を使う際は、乗車時と降車時にドア付近にあるセンサーにカードをかざします。1回目で本来の金額が引かれ、2回目のタッチで半額になるので、2回目のタッチをお忘れなく。

地下鉄、バスで行きづらい所へはタクシーが便利です。初乗りは13元で、3キロ~15キロまで1キロにつき2元、15キロ以上は1キロにつき3元加算されていきます。深夜料金は23時から5時までで、20%割り増しです。タクシーの中には「黑车」と呼ばれる違法タクシーもあります。見た目が怪しいタクシーやメーターがないものには乗らないように気を付けてください。

一卡通北京地下鉄路線図