Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2016年3月号 国際文化学部 S.Y

オリエンテーションについて

人民大学 西門人民大学では、入学手続きやクラス分けテスト、オリエンテーション、テストの結果発表などが約一週間かけて行われます。

留学生寮への入寮は入学手続きの数日前から可能であったため、私は入学手続きの4日前に北京に到着しました。寮には机や椅子、ベッド、クローゼットなど、必要最低限のものしかありません。そのため、到着してから数日は日用品を買い揃えたりすることに時間を費やしました。また、留学生办公室の指示で居留届申請に必要な健康診断書の査定にも行きました。入学手続きまでに、中国の携帯番号の取得、銀行口座の開設、健康診断を済ませておくとスムーズに手続きを済ませることができます。どの場面でも対応は基本的に中国語か英語です。語学力に自信がない場合、办公室や日本人留学生の先輩を頼るといいと思います。

入学手続きは朝9時から行われます。必要書類を持って办公室行くと、すでに办公室の前の廊下は留学生で溢れかえっていました。中国語を話せない学生も多いので、手続きはほとんど英語で進められます。私は中国語だけではなく英語もほとんど話せないのでとても困りました。しかし、幸いにも担当者のなかには日本語が話せる方もいたので、無事に手続きを済ませることができました。

オリエンテーションもすべて英語で行われます。担当者の方が留学生用のガイドブックに載っている情報を、PPTを使いながら簡単に説明してくださいました。そして、今後の情報共有ために、※微信のグループチャットに参加するように言われました。このグループチャットには办公室の担当者と今期入学した留学生が参加します。これは、办公室からの連絡や生徒の呼び出しだけではなく、学生から担当者への質問にも利用されます。日本では考えられないことなので最初は戸惑いましたが、慣れると便利なものです。

今期入学の日本人留学生は、龍谷大学からの二人だけでした。若干心細いですが、周りに日本人が少ないからこそ、他の国の留学生や中国人と交流する機会がたくさんあります。そういう機会を大切にしていくことで、語学力だけではなく人間性も磨いていけたらいいなと思います。

 

※微信(Wechat)…日本でいうLINEのようなスマホアプリ

 

 

寮について

人民大学には、国際文化交流中心、留学生1楼、2楼、3楼の4つの留学生寮があります。私はそのうちの留学生1楼で生活しています。留学生1楼は基本的に二人部屋で、シャワー、トイレ、洗面所、洗濯機、キッチンなどは各フロアで共用になっています。これらの共同スペースは、毎日スタッフが掃除をしてくれるので比較的清潔です。ただ、寮自体はけっこう古い建物のようです。ドアを開け閉めした時の振動で壁の塗装が剥がれたり、シャワーを浴びている時に突然シャワーヘッドが外れたり、時々びっくりすることが起こります。また、壁が薄いため、部屋にいるとシャワーの音や隣の部屋の生活音が聞こえてきます。入寮したての頃は神経質になっていましたが、毎日この環境で生活していると大抵のことには動じなくなりました。何か困ったことがある時は、1階のフロントにいるスタッフにいつでも相談できます。

私のルームメイトは、私と同い年の韓国人です。彼女とは中国語と英語を使って会話をしています。部屋では、お互い邪魔にならない程度に好きなことをして生活しています。特に不満もありませんが、彼女が毎日寝坊しているのは少し気になります。起こそうとしたこともあるのですが、何をしても起きないので、最近はそのままにしています。授業にもあまり出ていないみたいなので心配です……。彼女は友達とご飯や遊び行くとき、よく私にも声をかけてくれます。そのおかげでたくさんの韓国人と知り合うことができました。その点でも、彼女にはとても感謝しています。彼女も含め、韓国人は日本に興味を持っている人が多いです。彼らの日本についての質問に答えるのは一苦労ですが、中国語の拙い説明でも熱心に聞いてくれるのでありがたいです。

寮には他にもいろいろな国の留学生が暮らしています。同じ階に住んでいるレバノン人のお姉さんは会うたびに話しかけてくれますし、エレベーターで一緒になった留学生と挨拶を交わすこともあります。たくさんの人と出会えて、様々な文化や習慣を知ることができる寮での生活はとても楽しいです。

 

 

 

留学生1楼 留学生寮 二人部屋