Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2014年12月号 国際文化学部 M.K

この留学を振り返って この1年間本当に様々な経験ができました。初めて親元を離れの共同生活。最初のルームメイトはアメリカ人のお姉さんで英語も中国語もままならない私はコミュニケーションがうまく取れず、最初の数日間部屋での居心地悪く自習室で数時間過ごしていました。ルームメイトもそれに気づいたのでしょうか、パソコンで調べものをしていると「MIZUKI」と呼ばれて顔を上げると彼女は笑顔で食べていたグレープフルーツを分けてくれました。コミュニケーションとも呼べないようなひとつの行動かもしれませんが、私にとってこれは大きなできごとでした。この部屋にいていいんだよと言われたようで涙がこぼれそうでした。嬉しくて親にすぐ連絡したのを覚えています。そんなに不安だらけだった時から一年、中国に留学した人全員にいえることかもしれませんがメンタルが本当に強くなりました。強くなりすぎたかもしれないと思うくらいです。  留学事前説明会の時に「語学以外になにかひとつやってきてほしい」と言われたのがずっと頭に残っていました。思いもよらないことから年末に北京留学生が中心となって作っているフリーペーパーの表紙をやらせていただけることになりました。その際にコラムも書かせていただいたのでその文章を転載します。 私が北京に来てすぐに立てた目標の一つを今回達成できることになりました。この北京TOKOTOKOに関わることです。北京に来てすぐ人民大学の友人からカンペキンとTOKOTOKOをもらいました。学生が中心になってこんな内容の濃い情報雑誌を作っていることに驚いたのを覚えています。最初は勢いだけで編集部員になろうと思ったのですが、よくよく考えると自分が文章を書くことが小学生から苦手なのを思い出し諦めました。なので、今回こうして表紙のカバーガールとしてTOKOTOKOに関わらせていただけることが本当に嬉しいです。 他に立てた目標のひとつに「北京でおもしろいことをする」を掲げていました。「したい」ではなくて「する」と書いたのはサッカーの本田選手の受け売りです。夢を断言してその夢を実現している姿がかっこよかったので私も断言してノートに書きました。2月から何が自分にできる一番おもしろいことなのだろうとずっと考えていました。私は市場で買い物をすることが好きなのですが、その時にふと、この服まだかわいいな、まだ着れそうだなと考えている自分に気づきました。日本ではかわいい服の中から一番欲しい服を買うという感覚が当たり前でした。日本ってかわいいで溢れてる国なんだと初めて知りました。その瞬間に私のやりたいことが見えてきた気がきました。そして日本のKawaiiを広めるため「日本文化紹介団体KawaiiJapan」を8月に友人達と共に立ち上げました。Kawaiiの中でも特に今一番中国人に受け入れられているアニメ漫画、徐々に中国のファンも増えているアイドル、同世代の女の子が興味を持っているファッションの3つの分野に重点を置いて活動しています。11月末には最近東京の観光の一部にもなっているメイドカフェに注目し2日限定メイドカフェを行い、日本の萌えの感覚を中国人に伝えることができたらいいなと思っています。新しい団体なのでまだ知名度はないですが、全員で企画を練って毎日試行錯誤しています。留学生活後2ヶ月半ですが全力で燃え尽きて帰国します! 上にも書いたメイドカフェの企画は中国のメディア人民網にも取り上げてもらい、Kawaiijapanの知名度も少し上がったと思います。でも、このカワイイが北京に受け入れられていることを日本人に伝え、日本人の中の中国のイメージを変えてもらうことが私の目標です。ひとりでもたくさんの人に伝えることができるよう、この留学の経験を活かしこれからも頑張ります。 (人民網の記事http://j.people.com.cn/n/2014/1201/c94473-8816401.html)