Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2012年5月号 国際文化学部 Y.M

留学に持ってきておいて良かったと思うもの

日本の写真は中国人やその他の国の留学生などに興味を持ってもらえます。その他にも話のネタになると思ったものは進んで持っていくといいと思います。中国人や他の国の留学生との会話の機会は作ろうと思えばいくらでも作れます。ですが最初は少ない語彙と表現力で話を広げるのは難しいですし、相手も退屈してしまいます。とくにもともと話すのが得意でない人にはお勧めします。ちょっとしたキーホルダーなどでも家にあればただのガラクタですが、意外と外国人には喜ばれたりします。

さらにガイドブックは北京だけでなく中国全土のものがあればよかったなと思います。旅行する際に便利なだけでなく、中国の地理についても詳しくなることが出来るからです。北京の学生や大学内で働いている人の半分以上は別の地方の人です。例えばある店員さんに湖南省出身だという事を教えてもらってもその場所すら分からないとなるとすごく申し訳ないですし、恥ずかしい思いをします。言葉だけでなく中国事情について知ることもコミュニケーションのコツだと思います。

ウォークマンはあえて日本に置いてきたのですが、あればリスニングの勉強に非常に便利です。もちろん中国でも安く買えるのでそれもありです。あとUSBも必要になります。パワーポイントを使って授業中に日本の紹介をしたりするクラスもあるようです。

『勉強本』『自己啓発本』はこちらで非常に役に立っています。勉強を続けていく上でモチベーションの維持が一番大切で、且つ大変だと思います。中国語の勉強にマンネリを感じてきた時や、勉強のしかたに迷った時はすぐに本を開くようにしています。おかげで私のように意志の弱い人間でも、それなりに勉強を続けて来れています。

現地の友人、学生について

受講しているのは中国語の授業だけですので残念ながら中国人の友達はあまり多くありません。しかし日本人会の人が日本語学科の学生との交流会をたまに開いてくださるので唯一中国人の学生と友達になる機会です。そこで知り合った学生と相互学習をしたり、一緒にご飯を食べたりします。日本語学科の学生たちは二年生にもなれば日本語がすごく上手でついつい日本語だけでの会話になってしまいます。できれば日本語学科以外の友達もほしいのですが、そういった機会は少なく今のところは日本語学科の学生が唯一の中国人の友人です。今後自分で機会をみつけて行動していかないといけないなと思っています。

 他の国の人とは、授業で友達になることが出来ます。他の国の人とコミュニケーションをとれることは嬉しいことで、留学の醍醐味だと思います。ただ残念ながら、今のところ授業以外で一緒にいることは少ないです。

 

旅行について

五月の初めゴールデンウィークを利用して西安旅行に行きました。中国での初めての旅行で、まだ中国語をあまり話せない日本人3人で行ったのでいろんな問題に直面しました。まず列車のチケットを買ったのですが帰ってからよく見ると帰りのチケットだけ西安が西宁に成っていました。西宁とは西安からさらに倍ぐらい離れた土地の名前で仕方なく学校から40分ほどかかる北京西駅まで切符を払い戻しにいくことになりました。次に直面したのはホテルの予約です。僕たちはユースホステルに泊まろうとしていたのですが、5月前には多くの中国人も連休にはいるので西安のような観光都市の人気ホテルはどこも予約でいっぱいになります。そんなこととは知らず3日ほど前になってやっとホテルを予約することにしましたが、ユースホステルはどこも予約でいっぱいで一向に泊まる場所が見つかりませんでした。すこし焦りましたが片っ端から電話をかけまくって、4泊中2泊はたまたまユースホステル予約をとることが出来、あとの2泊は安めのホテルに予約を取ることが出来ました。ついでに中国人に電話をする勇気もつきました。

そしてなんとか旅行に出かけるところまで漕ぎ着けたのですが、今度は西安駅についた時一緒に旅行に行った友達の財布が無くなるという大きな問題が発生しました。その時はたまたま隣の席に座っていた人に助けていただきました。西安に里帰りしていた北京の大学生の人で、かなり親切な人でした。結局現金は抜かれていたのですが、カードと財布だけは見つかり次の日に返ってきました。

その後は出発前から念入りに計画を立てていたこともあって『兵馬俑』『崋山』など有名な観光名所を回り充実した連休を過ごすことが出来ました。個人的に一番楽しかったのは観光よりもユースホステルで他の旅行者と話したり、バーに行ったりしたことで、非日常感を味わうことが出来ました。

最初旅行に誘われるまでは、早く中国語を話せるようになりたかったので連休の間も学校で勉強していようと思っていました。しかし実際旅行にいくと中国語で話す機会がたくさんあり中国人の人と話す度胸と語学の楽しさを再確認することが出来ました。今後の留学生に旅行はぜひおすすめしたいと思います。