Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2011年4月号 文学部 K.S

<授業について>

先月授業のことにも触れましたが、今月は紹介の補足と、それから今月末に行われた期中考試(中間テスト)について書いていきたいと思います

・精読…とにかくわかるまで丁寧に教えてくれます。それから、その日に習った文法は、宿題として短文を作ってくるように言われます。テストは筆記です。事前に先生が出題範囲を言ってくれます。出題形式は空欄を埋めたり文章を変えたりと、様々でした。

・口語…清明節という連休以降先生が変わりました。教科書に沿ってという点は変わりませんが、新しい先生は発音に対して少しシビアです。テストは教科書の内容が範囲の簡単な筆記と、短文の音読と与えられたテーマについて簡単に話す口試がありました。私は中国の三人家族について話しました。

・聴力…今月からは主にキーワードを聞き取る訓練をしています。それから、短文とそれに対する問いを聞いて選択肢から選ぶというものもあります。テストはHSKという中国語検定試験の過去問をやりました。

・閲読…制限時間本文を読んで内容をどの程度把握できたか先生が問います。実力を見るので予習をしてはいけません。テストも実力を見るもので、日本の国語のテストのような感じで、いくつかの文章を読んで問いに答えるものでした。

・写作…この文法を使ってだとか、この中からテーマを選んでだとか、ある程度制限を設けて作文を書きます。提出物が成績になるのでテストはありません。

 

<カルチャーショックについて>

北京へ来て間もないころにとても驚いた経験がひとつあります。北京へ来たらまずここ!と観光ガイドで書かれているほど有名な“王府井”という通りを歩いていたときのことです。私と友人は小吃街という小道の雑貨屋さんが並んだ所を通っていました。私と友人が「日本人とバレたらたかられそうだな」という話をしていたら、突然店の人たちが一斉に「ミルダケミルダケ」など、拙い日本語の単語を言いながら、私たちを捕まえてきました。焦った私が「いらない」と言って逃げようとすると、なんと腕をつかんで強引に引っ張ってくるのです。これにはびっくりしました。それでもなんとか私は逃げおおせましたが、一緒に行った友人は通せんぼまでされ、結局ありえない高額でモノを買わされていました。ここまでひどい所はそうそうありませんが、中国ではこのような強引な商売をする店もあります。人が多く集まる所や電化製品などの高額なものを取り扱う店などがそうです。中国人の商売魂にはときに呆れさせられます。

それから、中国人民大学には色々な国の人たちが留学へ来ていますが、今のところカルチャーショックにあったりはしていません。私のルームメイトはガーナ人ですが、すでに2年目らしいので、すっかり中国の生活に順応しているようです。あまり生活の差を感じることはありません。

 

<北京の春>

ようやく北京にも春がやってきました。さっそく一斉に花が咲き始め、日本とはまた違った種類の桜も咲いていたりして、きれいですよ。市内の公園には花見に訪れる観光客であふれかえっています。ですが、北京の春は非常に風が強いです。残念ですが、恐らくあっという間に散ってしまうでしょう。それから、花が咲き始めると同時に校内を不思議な綿が飛び、まるで雪が降っているかのようです。見ている分にはいいのですが、実際は鼻がむずむずして少しやっかいです。他の国でも見られることがないようで、みんな不思議がっています。あと、北京の春は気温差が激しく、着るものには困らされています。

中国の春の行事に、4月5日の清明節というものがあります。清明節は実家に帰ってお墓を掃除する日と聞きました。私はこの休みの機会を北京観光にあて、長城にも行って来ました。朝一番に行ったにも関わらず、すでにたくさんの観光客が訪れていました。それから来月5月1日はメーデーで、中国では通常その前後がゴールデンウィークになります。中国人民大学では今月末の春休み+メーデーを合わせて一週間ほど休みになります。どのように過ごしたのかはまた来月に書こうと思いますが、電車や宿の下調べなど、準備とテスト勉強が重なって、今月半ば以降は忙しい日々でした。

余談ですが、結局インターネットは完全有料化になりました。毎月1G1元で、5G、10G、15Gのいずれかのコースを選べます。