Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2011年3月号 文学部 S.K

オリエンテーションについて

中国人民大学ではオリエンテーションはありません。おそらく後期から入学することになるからではないかと推測されます。代わりに、当大学にはレンギ会という日本人留学生をサポートしてくれる方たちがいます。彼らから生活に関するマニュアルを貰えるので、とりあえずはそれで生活には困らないはずです。最初の入寮手続き、入学手続き、それから銀行カードを作る際も彼らに手伝ってもらいました。奨学金や郵送の仕方など、細かいことは聞かなければ誰も教えてくれないので、レンギ会はもちろん他の留学生、龍谷大学国際部などから情報収集しました。それでもわからないまま放っておいて、結果煩わしい思いをしたことも何度かありましたが。放っておくと学生証や学生カードも貰えませんでした。学生証は身分証明に使いますし、学生カードは図書館の利用や、食堂の中には学生カードでの支払いのみの場所もあるため、無いときは不便でした。居留許可に関しては、大学で代行サービスが利用でき、大使館に行くのが煩わしかったのでそちらを使いました。その際、パスポートを預けるのでそれまでに学生証は貰っておかなければなりません。よくある例として、天安門付近などで警察に呼び止められた際、身分証明がないと拘束されます。身分証明をもっていなかったときの私はひやひやしながら観光していました。外に出なければいいという話なのですけれど。

授業とクラスについて

まず、クラスの種類ですが、「零起点班」から「初級班」、「中級B班」と「中級A班」はそれぞれ1と2の二つずつ、それから「高級B班」、最後に 「高級A班」も二つあり、全部で九つあります。日本人は少なくとも“書き”はできるので、中級クラス以上に入れられます。中級のA班とB班の違いは、B班 は先生がだいたい英語で説明し、A班はほぼ中国語で説明します。授業は月曜から金曜までの週5日です。1コマ90分、休憩時間は30分、1日2コマで週に 一日だけ1コマです。クラスによって時間割は違いますが、だいたい午前中で終わります。1限目は8時からと少し早いのですが、教室は寮から近いのでそれほ ど早起きしなければならないということはありません。

授業は中級クラス以上なら精読、口語、聴力、閲読、写作の5種類です。私のクラスの「中級A2班」で行われている各授業の内容について簡単に説明し ていきます。精読は週に三回あり、教科書の本文をもとに単語や文法の解説と、じっくり読み進めていきます。口語は週に二回、こちらは習った単語や文法を 使って一人で、ペアで、あるいはグループで話してみる授業です。聴力も週二回、聴いた本文の内容についてグループで話し合い、先生に意見を述べます。閲読 は週一回の読解の授業です。精読に対してこちらは本文をさくさく読み進めていきます。最後に写作も週一回、作文の授業です。いずれも難しいことは要求しま せん。