Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

中国人民大学
2010年10月号 国際文化学部 M.S

1.この1年を振りかえって

北京に来た時はほとんど中国語を話せなかったし、聞き取れなかったので何もできませんでした。学校や銀行の手続きなど全て手伝ってもらい、あまりにも自分の中国語が使えないことを感じ、やはり日本で勉強しているだけでは足りないので、中国に来れてよかったと実感しました。それと同時に、中国に来たからには必死で勉強しないといけないのだと思いました。

また、ルームメイトとのコミュニケーションをとるのにも苦労しました。しかし、とても優しい人だったので私が理解するまで教えてくれました。なのでだんだんと慣れて、よく話をするようになり、長いときには1,2時間話したりしたこともあります。

それ以外にはクラスメートともよく話しました。前期、後期ともにいい人たちばかりで、特に前期のクラスは学生同士だけでなく先生ともとても仲がよく、授業の後にご飯を食べに行ったり、カラオケに行ったりしました。後期になって帰国した人もいれば、違う大学に行ったり、違うクラスになったりしたのですが、今でも一緒にご飯を食べに行ったり遊んだりします。後期のクラスも13カ国の人が集まったとてもにぎやかなクラスで、ある1つのテーマについて話し合うとさまざまな話が聞けてとてもおもしろいです。

あと留学生活は3カ月残っていますが、北京に来た時よりは中国語ができるようになったと思います。しかしまだまだわからないことの方が多いので、残りの時間を大切にしながらよりいろいろなことを勉強して帰りたいと思います。

 

2.帰国後どう留学経験を生かす予定なのか

日本にいたころ、私はあまり中国のことについて知りませんでした。知っていることと言えば、日本のニュースで見る中国の悪い面ばかりでした。しかし実際に中国に来てみると、日本で報道されているようなことは本当に起こっていることなのかと疑いたくなるほど何もなく、日本人だからといて何かされたりしたこともなく、反日デモもありません。むしろ国籍など関係なく、仲良くなったらとても親切です。

私はこの留学で、いろいろなことを客観的に見て考えられるようになりました。生活に慣れている日本ではなく、言葉や習慣が違う中国に来ていろいろなことを見たり、実際に中国人の考え方を知ったりできて、中国に対する印象が変わりました。もし留学に来ていなかったら、中国に対して悪い印象しかないままだったと思います。なので私は日本で報道されているような悪い印象の中国ではなく、私が自分自身で実際にこの留学で知った中国についてもっと多くの日本人に知ってもらえるような仕事をしたいと思っています。

3.国際文化祭について

毎年10月に国際文化祭というものがあり、留学生が国ごとにブースを作り自分の国を紹介する展示をしたり、民族衣装を着たり、その国の食べ物などを売ったりします。今年は10月17日で、国際文化祭のために何週間も前から、寮のあちことで国ごとに何をするかという会議が行われていました。私たちもいくつかの分担に分かれてそれぞれ何回も会議をしました。

国際文化祭は朝9時ごろから3時まででした。まず開会式があり、その後中央にある簡単なステージで各国が順番に簡単な出し物を披露していました。当日はとても寒かったのですが、私たちも浴衣やはっぴを着て折り紙、けん玉などを売りました。私は休憩時間にいろいろな国のブースを見て回ったのですが、どこもそれぞれ工夫して自分たちの国の紹介をしていてとてもおもしろかったです。クラスメートも普段とは違い、民族衣装を着ていてとてもきれいでした。なので何人かに一緒に写真を撮ってもらいました。まさか中国でも文化祭をやるとは思っていなかったので準備など少し大変でしたが、とてもおもしろかったです。また、慣れた日本語ではなく中国語で自分の国について紹介することがとても難しいことだと感じましたが、同時に日本に多くの人が興味を持ってくれたことがうれしかったです。