Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

ハノイ大学
2016年10月号 文学部 S.A

環境について

寮はいくつかの棟に分かれています。ですが、どこも環境は良くないと言えるでしょう。冷房がない、お湯が出ない、wifiが弱い、ゴキブリやアリが出る、隣人たちの騒音など。上げていけばキリがありません。管理人も、英語をしゃべることができる人は少数です。そのなかでもD7は比較的新しく、住むに適していると言えるでしょう。洗濯に関しては、一階に預けると、有料でやってもらえます。時々、午前中に掃除の人が部屋を掃除をしてくれますが、雑です。自分で改めて行う必要があるでしょう。

施設は、図書館、グラウンド、食堂、売店など、最低限のものはあります。しかし、どれも決して大きくはないですし、快適であるとはいいがたいです。食事に関しては、大学の近くに店舗はいくつかあります。ほぼベトナム料理です。韓国料理が少しあります。日本食や他の料理を食べたい場合は、バスやタクシーなどで遠出しなければならないでしょう。町並みは、道路は汚いです。道にバイクがおいてありますし、きれいであるとは言えません。道路は混雑して、車両は、歩道ぎりぎりにまでせり出します。道路を横断するにも、十分注意が必要です。一方で、ハノイ市街に出れば、観光資源はいくつかあります。しかし、どこへ行っても英語は通じません。ベトナム人の友達と行動するか、簡単なベトナム語を理解する必要があるでしょう。

やけど虫

ここ最近、ハノイではkien ba khoangという、昆虫が大量発生してます。一年中いますが、九月前後に多く見られるそうです。やけど虫は体内に「ペデリン」という有害物質を持っていて、体液が皮膚に付着すると皮膚に炎症を起こします。毎年、多くのベトナム人が、病院に駆け込むそうです。また、できものと自己判断して放置し、最悪、壊死してしまうこともあるとか。

この虫が時々、私の部屋に姿を現します。床やベッド、トイレなどを闊歩し、戦々恐々の毎日です。どこの寮、どこの部屋にも出現するそうで、実際に触ってしまい、被害にあった友人もいました。10月末現在、その数は減りつつありますが、全く油断ができません。夜中、自分の周りを這っていると思うと…。

やけど虫対策としては、洗濯物を屋外に干した際にはやけど虫が付いていないことをよく確認することや、寝る時には電気を消し、窓を閉めるなどがあります。毒を持つため、ヤモリにも食べてもらえないそう。殺虫剤を使うなど、とにかく触れないよう処理する必要があります。留学は楽しいだけではないと、あらためて思い知りました。