Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

復旦大学
2011年10月号 法学部 Y.K

[授業紹介①]

オリエンテーション期間中にクラス分けテストがあります。まず初めに学習期間を聞かれ、それによって、問題がそれぞれ振り分けられ、パソコンで文法のテストを受けます。その場ですぐに点数化され、口語テストの日時を指定されます。口語テストはゆっくりと聞き取りやすい中国語で名前や出身大学などの簡単な質問を受けます。また、口語テスト時に先生がテストの点数を見てクラスを決めるらしく、「Dで良いか?」等、先生が一応確認してくれます。語言生のクラスは下から順にA~Iまで9クラスあり、主にA・Bが初級、C・D・Eが中級となっているようです。入学式の日にクラスが発表されますが、授業初め1週間の間に初級間・中級間など、同じ級間でのクラス変更が可能です。変更したい場合は所定の日時までに変更願を提出し、2週間目からクラスは確定されます。 授業はA・Bは英語で説明してくれますが、C・Dはほぼ中国語で授業が進みます。D班はクラスメイトも日常会話程度なら結構話せる人が多く、先生も中国語でさくさくと授業を進めるので、私は最初の1週間は正直なところ全く付いていけてませんでした。特に私はクラス分けの口語テスト時に「CかDどちらが良いか?」と聞かれ、「Dが良い。」と答えて結構無理してD班になったので慣れるまで時間がかかり、2週間目あたりから次第に先生の言っていることを理解できるようにはなってきましたが、それでもまだ必死な状態です(特に口語)。自分は無理してD班に身を置いているので、授業がキツイと思うことは多々ありますが、クラスメイトが中国語を結構話せることもあって、クラスメイトとの会話は英語でなく中国語です。普段の会話も中国語でするのは理想なので、そういう面では無理してD班にして良かったと思います。 授業は1限目が朝8時に始まります。日本と同じで1コマ(限)あたり1時間30分の授業時間ですが、45分で切れて、間に10分間の休憩が入るので、集中力が保ち易いです。毎日授業があり、午前だけの日があったり、午後からだったりと、日によって様々ですが、毎日大体2コマ(限)ずつあります。授業のコマ数は龍谷大学と変わらず、週に11コマ(限)あります。授業科目は精読・口語・閲読・听力・写作と全部で5つあり、私の今受けているクラスについて言うと、精読の授業が一番多く、週に5コマ(限)あります。  【精読…文法の授業です。】【口語…教科書を読んだり、会話文を作って発表したりします(2コマ)。】【閲読…教科書の本文を決められた時間内にざっと読んで問題を解きます(1コマ)。】【听力…CDを聞いて問題を解く、リスニングです(2コマ)。】【写作…先生が出したテーマについて300字程度の作文を即興で書きます(1コマ)。】

時間割表 教室

 

[カルチャーショックについて]

まずは・・容赦なくキレられることが時々ある、ことでしょうか。留学生寮の管理人のおばさんに質問して、ものすごく大きな声でキレながら答えられた時や、校内で質問しようとして間髪入れず「不知道(知らない)」と返された時などは、若干心が折れそうになりました。あとは、地下鉄の車内や街中に物乞いの人がいること、肉はぶつ切りにするからか肉入りの料理を食べると大体骨が入っていることなどが、日本とは異なるところだと感じます。また、10月1日から7日まで国慶節(中国の建国記念日)で1週間休みだったのですが、休み明けの土日は平常通り学校・会社などがあります。なので、今年でいうと、1(金曜日)から7(金曜日)まで丸1週間休みで、8(土曜日)から学校・会社が平常通り始まるという祝日の感覚に驚きました。私は、この国慶節時に大連へ旅行に出掛けたのですが、そこで生まれて初めて、犬がまな板の上にのっていて、犬肉が売られている光景を見た時が中国へ来てから最大のカルチャーショックでした。中国では犬を食べるというのを聞いたことはあったのですが、実際に目にすると衝撃的でした。

肉屋の看板 3号線・江湾鎮駅 10号線・江湾体育場駅

 

[交通手段について]

上海での交通手段は、公共バス・地下鉄・タクシーといったものが主です。バスは大体2元くらいで乗ることができます。バスの乗り方としては前から乗り込み、先に運転手横の料金箱に2元入れて乗車し、後ろから降りるという形式がほとんどです。また、バス内には降車ボタン等は無いので、降りるバス停前になると降りる素振りを見せないと止まってくれません。地下鉄は初乗りが3元なので、大体4・5元で中心地等には行くことができます。地下鉄の切符の券売機は、タッチパネル式で目的の駅を押すと、金額が表示される仕組みになっています。復旦大学の周りには、地下鉄の駅が2つあります。1つは授業を受ける光华楼から歩いて10分(留学生寮から30分)の距離に地下鉄10号線の江湾体育場という駅があり、もう1つは留学生寮方面で、寮から同じく30分ほどの距離に3号線の江湾鎮駅があります。地下鉄10号線は南京東路といった上海の中心地を通っており、乗継など、どこに行くのにも便利です。地下鉄3号線は上海を左にぐるっと大きく回っている路線なので、上海駅や上海南駅など大きな駅へは行けますが、乗継等においては不便であるため、10号線を使うことが多いです。タクシーは初乗りが12元で、浦東国際空港から復旦大学までおよそ40分で170元程かかりました。また、上海内の公共バス・地下鉄・タクシー全てに使える、チャージ式の交通カードがあり、地下鉄の駅の窓口で保証金20元を支払って、すぐに購入することができます。