Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2017年10月号 国際学部 Y.H

<現地の学生、友人について>

私は現地の学生の友達を大学の授業を通して作りました。授業の発表で一緒の班になったり、休み時間中に話しかけてもらったりして、友達になりました。韓国人の友達の話を聞いて気付いたことは、韓国人の学生たちは勉強に対してすごく熱心で、言語を学びたい学生は留学意欲がすごく強いことです。授業で発表するときに一緒に発表課題をしたのですが、与えられた主題について徹底的に調べ、知らないことが何もないと思わせるような発表をしていました。また留学に対しての意欲ですが、授業の休み時間中に名前も学年も学科も知らないただ同じ授業を受けているだけの学生が、日本のどこの大学に留学するのがいいのかと流暢な日本語で聞いてきました。また龍谷大学に留学したい学生が、私が龍谷大学の学生だと知って話しかけてきてくれる学生などもいました。みんな勉強することについて前のめりな姿勢で、当たり前のことですが授業中に絶対に居眠りしなかったり、休学してまで海外留学をしたりと、真面目で尊敬できる部分がすごく多いです。この前ある授業の終わりに就活関係の方がいらっしゃり就活のことについて教えてくださったのですが、日本の就職率が90%を超えているのに対し、韓国の就職率は20%台で衝撃を受けました。また韓国の大学の成績評価は相対評価なので、みんな成績を取るためにも一生懸命勉強しているのではないかなとも思います。韓国の大学のテスト前は普段の夜の騒がしさと180度変わってすごく静かになります。遊ぶときは遊ぶ、真面目に勉強するときは勉強する、というのが韓国の大学生のイメージです。

<板門店>

10月28日に韓国と北朝鮮の軍事境界線上の地区である板門店に行ってきました。ガイドさんの説明を受けながらツアーで行ってきました。板門店は非常に緊張感のあるところでした。案内してくれた軍人さんは笑顔でガイドをしてくれたのですが、他の軍人さんは一切言葉を発さなかったり身動きを一つもとらなかったりしていました。私がこのツアーで一番緊張したのは、北朝鮮人を初めて生で見たことです。在日朝鮮人やお母さんが韓国人、お父さんが北朝鮮人というハーフの友達がいたりはするのですが、純北朝鮮人は初めて見ました。世のメディアで見たり聞いたりする限りでは北朝鮮に良いイメージを持てないので、北朝鮮人を初めて生で見たときはすごく緊張してゾッとしました。また朝鮮戦争の停戦協定が結ばれた軍事停戦委員会本会議場でだけ北朝鮮の領域に入ることができました。そのときも緊張しましたし違和感を感じました。まさか自分が生きているうちに北朝鮮に入れるなんて思ってもいなかったからです。このツアーに参加した感想を文字だけで伝えるのはすごく難しいです。それほどいろいろなものを感じました。話は変わるのですが、案内してくれた軍人さんはコロンビア大学の学生で、兵役期間のため韓国に戻り板門店で軍事を務めていました。板門店で軍事を務める軍人さんたちは英語が喋れる、身長が176センチ以上、他の条件も含めて選ばれるそうです。兵役期間に板門店で軍事を務めると就職が非常に有利になり、社長秘書に任命されたりするそうです。それほどエリートな人に国を守ってもらうと言っても過言ではないほどの軍事境界線での軍事作業は、非常に緊迫した大変なものだと思います。