Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2011年10月号 国際文化学部Y.M

この一年を通して変わったこと

私にとって今回の韓国留学は2度目の長期留学でした。初めて行った時は2年前の2回生のときで約8カ月の留学、今回の留学は10カ月と大学生活の約半分を韓国で過ごしていることになります。留学をして変わることは何事にも自分からやらなければかわらないと、気づくことだと思います。日本にいる時にはできて当たり前だったことが海外では通じず、全部自分で調べ行動しなければなりません。テストの日程一つにしても、龍大だったら、一斉に貼り出されるのですぐに分かりますが、東国大学では授業内で言うため、聞き逃した場合は先生に直接聞きに行くしかありません。

また自ら行動しない限り、家と学校の往復になりがちです。特に来たばかりのときは韓国にそれほど友達もおらず、誘ってくれる人もあまりいないと思います。なのでやはりこのようなときも自分から行動する力が必要だと思います。自分から外に出ていろんな人と出会い、経験しようとする行動力が身についたと思います。

また、自分についてもよく考えることができるようになったと思います。留学生活は思っていたより空き時間が多いです。日本にいたときは毎日学校、バイトと忙しく自分について考える時間がほとんどありませんでした。その結果、自分について何も分かっていませんでした。ですが今回の留学中、自分を見つめなおすことができ、悪いところも良いところも知ることができたと思います。

 

帰国後どう留学経験を生かす予定なのか(帰国後の予定)

私は帰国したら4回生の後期になります。なのですぐに就職活動になります。私は留学経験を生かし、留学に行こうとする人、日本に留学しに来てる人をサポートする仕事をしたいと考えています。日本では不況の影響で留学しようとする人がどんどん減っているとニュースで見ました。わたしも留学する前は本当に迷いました。しかし、ほかの国で生活するという経験は何よりも人生に残るものとなると思います。また、日本に来ている留学生も私が海外で経験したように、慣れない中で苦労していると思います。そのような苦労は、留学してみないと分からないものです。留学生をサポートする機関に就職し、留学の経験を生かしたいと思います。

 

自由テーマ

韓国には映画館がたくさんあり、東国大学の近くにも大きな映画館があります。チケットも日本より安く8000ウォン(650円)くらいです。私は映画を見ることが好きなのでよく見に行きます。最近見た映画の中で一番印象が強かった映画がドガニ(るつぼ도가니)という映画です。日本でも有名な「コーヒープリンス1号店」に出演したコン・ユが主演です。おそらく韓国で今年最も見られた映画のひとつになると思います。9月末に公開され、今も上映中の映画ですが、移り変わりの早い韓国で長い間上映するのは珍しいことだと思います。この映画は実際に起こった事件で、韓国のある田舎の聴覚障がい者支援学校でおきた生徒虐待の話です。この学校で起きた事件は赴任してきた先生(コン・ユ)によって発見され裁判まで行われましたが、賄賂、人脈、これらによって被告は軽い刑を受けるだけですみ、生徒虐待をした校長、先生たちはすぐに学校に復帰したという内容です。この映画の反響がとても大きくインターネットでも話題になり、この映画が公開されて1週間後に廃校になることが決まったそうです。韓国はインターネット社会といわれていますが、インターネットの影響はここまで大きいということが改めてわかったことでした。