Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東国大学校
2010年7-8月号 文学部 M.T

■ 夏休みのこと

大学の授業は6月中旬に終わりましたが、語学学校の授業が8月6日まであったため、夏季休暇と呼べるのは三週間だけでした。この間にソウルを離れ、南西部に2度旅行に行ってきました。

1 鉄道旅行(全羅南道)

夜中にソウルを出発し、次の日の夜にソウルに帰ってくる0泊2日の、南西部に位置する全羅南道という地域の3つのまちを周る旅行に参加しました。これは東国大学の国際交流チームの方に紹介して頂いた、鉄道会社の主催する外国人学生を対象とした旅費が無料の旅行です。

23時半にソウル市内の龍山駅を出発した汽車に3時間半ほど揺られ、目的地まではさらに2時間程バスに揺られ、目的地である南海を見渡す海岸沿いに到着しました。その日は曇っていたため、あいにく日出は見ることができず、朝6時からその海岸沿いにあるスーパー銭湯のようなお風呂に入り汗を流しました。同じツアーで来た人たちが(大型バス5台)みんなお風呂に入っていたので、朝から賑わっていました。

その後バスで20分ほどで次の目的地である宝城(ポソン)の茶畑に向かいました。宝城は韓国一のお茶の生産地で、その茶畑も有名な観光地になっているそうです。そこに着く頃には雨がぽつぽつと降っていて地面がゆるくなり、少し歩きにくかったのですが、雨に濡れるみずみずしい茶葉も綺麗でした。

そこからまたバスに揺られ、康津(カンジン)という高麗青磁の名産地で行われる、青磁のイベントに参加しました。8月の上旬に毎年行われているようで、青磁作りの体験やご当地グルメなどを楽しめるテントもたくさんありました。残念ながらこの時間帯に汽車・バス移動の疲れが出てきて、体験はできませんでした。

そして最後の目的地は谷城(コッソン)にある汽車マウルで、昔の鉄道の展示やバラ園、うさぎや馬のいる小さな動物園がありました。鉄道は映画の撮影にも使われており、実際に乗車することができ、短い区間ですが体験することができます。

その後、谷城駅から汽車に乗り、ソウルに21時頃に到着しました。全体的に見てまわっただけの旅行になりましたが、普通韓国に旅行に来て、簡単に行けるところではないので、よかったと思います。

 

 

2 全州

全羅北道にある全州(ジョンジュ)は、朝鮮王朝時代の建物や大きな韓屋村のある市です。特に有名なものは、全州ビビンバという韓国のビビンバ発祥の地だそうです。友人からは韓国一、食べ物が美味しい地域だと聞きました。

今回は韓国観光年として、政府が外国人にソウル-全州、慶州間の往復バスを無料で提供してくれるものに応募しました。韓国はこのような外国人に対する旅行の無料サンプルが多いような気がします。今回も宿泊旅行ではなく、日帰り旅行でした。

ソウルから全州まではバスで3時間程で着きます。11時ごろに到着した私たちは、全州出発時間が17時だったので、6時間ほどしか滞在時間がなく、とても暑かったので全州韓屋村を一周して一休みして、ちょうど時間になりました。韓屋村はかなり広く、韓紙、マッコリ、刺繍、工芸品などの博物館がところどころにあり、一軒ごとに見回るととても時間がかかります。

韓屋村の他にも全州市内にはたくさんの歴史的建造物などの見所があります。一泊すれば全部観ることが出来ますが、私たちの旅行の目的は、ビビンバを食べることだったので、観光に時間を割くことができませんでした。そのビビンバですが、ソウルで食べるものと何が違うかと言うと、ご飯の上にのっている具材の種類や、一緒に出てくるおかずの量がとても多いそうです。味はソウルで食べるビビンバとさほど違いはないと思いました。それでも美味しかったので、目的は果たせました。

 

 

夏休み中は、韓国人の友人たちはインターンシップや故郷に帰ったりと忙しく、その合間を縫ってご飯を一緒に食べたり、映画を観に行ったりしました。半年が過ぎて、自分の考えを伝えられるようになってきて、人と会うことが初めに比べて楽しくなってきました。その反面、相手の言葉も理解できるようになって、日本と韓国のさまざまな文化や理解の違いを感じて、ストレスに感じることもありました。しかし、様々なことを共に考え、共有しあうことが出来るようになったことはお互いにとって良いことだと思います。友人関係をうまく築けたのも、向こうがとても親切にしてくれた、ということもあります。この夏季休暇は、半年間の留学生活を振り返る良い機会になりました。