Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2013年10月号 文学部 N.S

*カルチャーショックについて

8か月目の留学生活ですが、カルチャーショックを受けない日はありません。数多くのカルチャーショックの中でも、店頭以外での「販売行為」と「寄付活動」について紹介します。

地下鉄に乗る度、大きい車輪の付いたかばんを持ち、大きな声で車内商売をしている人が必ずいます。電車内には、「電車内商人から何も買わないでください」「見つけ次第、この番号にお電話ください」との張り紙もありますが、購入する方が意外といます。ウエストポーチやエプロン、家庭用品の他に春先にはマスク、夏には涼しいアイスパックや虫除け腕輪、肌寒くなってきた今は、ホッカイロ、もこもこ靴下など商品は、多種多様です。

車内販売の他に、車内で寄付を募る人もいます。街頭募金など日本でよく見る光景ですが、韓国では全く目にしませんし、「ボランティアの一環である募金活動」ではなく大概が宗教や個人的なものです。そして、それは乗車中、突然始まります。手を差し出したわけでもないのに、寄付用の封筒を乗客一人一つずつ、勝手に手元に置いて行き、そのまま何もせずただ放置しておけば、数分後にその封筒を回収しに来ます。無理に寄付を募るようなことはないので、危険性はありませんが、手元に勝手に置かれると無理強いされているようにどこか感じますし、この光景を見慣れたとは言え今でも不快を感じます。

また、飲食店に入ってきてそこで寄付や商売を行う人もいます。ある日、海鮮屋で食事していたところ、尼さんが寄付を求め各テーブルを周ったり、あるチキン屋さんで食事をしていたところ、店とは全く関係ない人が店内でトマトの販売をするのです。店員さんは、その行為・存在に気付いているものの追い返すようなことはせず、通常通り業務をこなしていました。日常茶飯事なのでしょう。こちらも車内行為と同様、拒否すれば大丈夫ですが、少ししつこいです。少し批判的な文面となりましたが、日本では決してありえない光景なので、未だにカルチャーショックを受けます。

 

(釜山の玄関口 釜山駅)

 

*釜山イベント

日本の芸能人も数多く来韓した、9月の釜山国際映画祭に続き、10月26日には釜山国際花火大会が開かれました。発射台は釜山の観光名所、広安里の海上。私はクラスの友達数人と発射台近くの砂浜で観賞しました。去年は悪天候の中、開催されましたが、今年は快晴!釜山市直轄市昇格50周年を記念して「50年の愛、釜山!」をテーマに、例年より一段と豪華に演出された華やかな花火ショーが披露されました。特に太極旗(大韓民国国旗)をモチーフとした赤と青の花火、広安大橋から火の粉が流れ落ちる「ナイアガラの滝」のような演出には感動しました(その瞬間の写真は残念ながら撮れませんでしたが((+_+)) )。夏の風物詩、花火を冬が近づく肌寒い10月末に観ることができ、大満足の一日でした。