Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2013年10月号 国際文化学部 A.H

・カルチャーショックについて

韓国で特に日本と違うと感じたことは日本では相槌のように使う「ありがとう」と「ごめんなさい」が日本のように多用されていないということです。日本では物を手渡された時に「ありがとう」と言い、通りがかりに肩がぶつかった時「ごめんなさい」などを習慣として、また礼儀だと思い使っていました。特に「ごめんなさい」は本当に悪いことをして申し訳ないと思った時に使うようで、少し肩がぶつかった時などに謝罪をするのをあまり見たことがありません。以前私が通行人にぶつかって「ごめんなさい」言った時に一緒にいた韓国の友人に「(ぶつかって謝罪するのが)日本人だね」と言われたことがありました。また友人ともめた時に私が「ごめんね」を何度も言っていたら「言い訳もしないで本当に悪いと思っているのか」と言われたことがあったのですが、それも衝撃的でした。今までの私の感覚ではもめごとやけんかになった時は、いいわけせずまっさきに謝罪をするのが当然と思っていたのですが「言い訳もせずに・・・」と言われて、なぜそのような言動をしたかの説明として言い訳をすることは許されるのだな、と感じました。

またカルチャーショックの一つと言ってよいと思いますが韓国には男性にのみ課せられる徴兵制度があります。多くの人が大学に入学して1回生を過ごしてから約2年間軍隊に行きます。そして2年後に復学して2回生になるので、韓国の大学では男性の年齢層が女性に比べて高くなっていると思います。日本で軍隊に行ってきたという話を同世代から聞くことはないので聞くと恐ろしいですが、知らない分興味もあるので根掘り葉掘り聞いています。しかし軍隊の話を聞きたがる韓国の人(特に女性)はあまりいないのか、男性の面白くない話として一位「軍隊の話」、二位「サッカーの話」、三位「軍隊でサッカーをした話」という笑い話があるほどです。韓国で感じたカルチャーショックについて挙げるときりがないです。こちらに来た当初はあまり違いがあるとは思っていませんでしたが過ごせば過ごすほど違いが見えてきました。そのような違いを見て理解ができないこともありますがとても面白いです。


・釜山国際映画祭について

10月の始めに釜山で毎年行われている釜山国際映画祭がありました。私も語学堂の友人と出かけたのですが、私たちが目的としたのは映画を見ることではなく俳優や歌手を見に行くことでした。普段はあまりテレビも見ず韓国の芸能人には興味がないのですが韓国で見られる機会もそうそうないと思い行きました。外国人枠の予約席というものがあったので、事前にインターネットで予約して行きました。ちなみに無料です。俳優やアイドルがレッドカーペットならずブルー(グリーン?)カーペットを通り数十秒のインタビューを受ける様子を見ていたのですが韓国の人(女子学生が多い)の歓声がとても熱狂的で印象に残っています。一週間続いた映画祭は釜山の各地で行われていたようです。私の印象として、映画祭の会場には韓国人の他に中国語圏や日本から来た人が多かったです。釜山に留学しているうちにこのような大きなイベントに参加してみるのもいいものだなと思いました。