Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2012年9月号 国際文化学部 E.S

授業紹介2(受講している科目について)  

9月から、2学期(後期)が始まりました。今回の学期では、私は韓国語の語学堂以外に学部の授業で韓国史という授業を受講しました。この韓国史は夜間に行われるもので、週に2回あります。教授は話すのが速く、なまりも強いため初めは聞き取るのが大変でしたが、何度か講義を聞いているうちに慣れてきて、理解できるようになってきました。夜間講義だということもあり、人数は十数人程度なのですが、教授は私たちを覚えてくださり、優しく話しかけてきてくれます。1学期に2度、中間試験と期末試験があり、その他に3回のレポート提出と発表もあるため私にはかなり大変だったので、そのことを教授に話すと、外国人ということを考慮して特別に課題を与えてくださいました。 また、前期に引き続き、韓国語の授業も受講しています。これは1年が4学期にわかれているので、私にとっては今回が3回目の学期なのですが、かなりレベルが上がり、専門的な内容も増えてきて難しいです。しかし、少人数授業なのでわからないところを気軽に質問することもできますし、先生は丁寧に教えてくださるので、特に問題はないです。今回のクラスは中国やウズベキスタンやウクライナからの留学生もいて、クラスの雰囲気も良く、先生も優しく面白いので毎日楽しく授業を受けています。

 

治安、危険を感じたこと、トラブル等について  

半年以上こちらで生活してみて、怖いと感じたことやトラブルはたくさんありました。特に韓国に来た当初は韓国語もわからずトラブルに対処するのが大変だったのですが、理解できるようになった今でもトラブルは絶えません。 道ですれちがう人とぶつかってしまった場合、大抵の人は謝ってきません。また、他の国の留学生とは言葉が通じないので些細なことですぐ喧嘩になります。学校内での宗教の勧誘は後を絶ちません。 最近では、日本と韓国は政治的な問題を抱えているため、地下鉄やタクシーに乗ると日本人というだけで非難を浴びることは少なくありません。特にタクシーの運転手は日本人だとわかると料金を高く請求して来たり、目的地と違うところに連れていったりと悪質な犯罪に巻き込まれることがよくあります。私も何度かタクシーの運転手に政治的問題について追究されたり、お金をぼったくられたことがありました。 また、私は韓国で2度風邪をひいたのですが、高熱などの症状がひどくなったため日本から持ってきた薬を飲んだのですが、すぐには治らず2週間くらい長引きました。ひどくなる前に病院に行くか、誰かの助けを借りればよかったと後で後悔しました。もし病気にかかったら、保険会社に電話すると良い病院を紹介してくれるサービスがあるので、これらを利用するのも良かったかもしれません。 このように、何らかのトラブルに巻き込まれることは日常茶飯事ですが、英語などを駆使して説明をしたり、時には韓国語がわからないふりをしたりしながらなんとか切り抜けることができました。もし個人的なトラブルに巻き込まれたら、学校の先生や友達、知り合いの韓国人に相談すると、解決策が見つかるのではないかと思います。

 

学園祭について   

今月末、東亜大学では1週間にわたって学園祭が行われました。こちらの学園祭は夕方の5時から夜中の2、3時までなのですが、ステージで皆がダンスを踊ったり、歌を歌ったり、最終日は運動場がクラブ状態になるなどユニークな企画が満載でした。有名な歌手が来て、公演をした日もありました。日本の学園祭と異なるのは、すべての店が飲み屋のような形式に作られており、お酒の提供が当たり前だというところです。皆夜遅くまで飲み、酔って学校内で寝たり、踊ったりする人が多かったので、文化の違いにとても驚きました。また、学園祭は夕方からですが、授業は祭りに関係なく行われます。ですので、私も授業が終わってから時間のある日は、友達と一緒に模擬店を回ってご飯を食べるなどして学園祭を満喫しました。 また、外国人らが集まって模擬店を出すという企画があったので、東亜大学に留学している日本人みんなで日本料理の模擬店を出店しました。店をアピールするために日本から浴衣を送ってきてもらうなどの工夫もしましたし、看板を作ったり、材料を買ってきて準備するのはかなり大変でしたが、皆で協力し合いながらなんとか成功に終わりました。韓国語での接客は難しかったですが、祭りが終わって、やりきった達成感があり、とてもうれしかったです。今回の学期から留学してきた日本人の子もたくさんいて、その人たちとも仲良くなることができたので、私にとってはとても意義のある学園祭でした。