Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2011年10月号 国際文化学部 S.M.

◎ この1年を振り返って 

留学生活も8ヶ月を過ぎました。韓国に来る前は知り合いのいないこの国に馴染めるのか、とても不安に思っていましたが、来てみればとても充実した留学生活を送ることができ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。3月に語学堂に通いだした頃は、授業中に先生が話す韓国語も聞き取れず、クラスメートの前での発表や会話練習の時間が本当に苦手でした。しかし、韓国生活に慣れていくにつれて、先生やクラスメートたちと話すことが楽しくなり、今では会話練習の時間が最も好きな授業になりました。また、最初はほかの国の友人たちと出かけても自分の韓国語能力へのコンプレックスであまり話すことができませんでしたが、時間が経つにつれて相手のことが理解できるようになり、今では日本にいる友人たちと同じように冗談を言い合ったり、相談しあえる仲になりました。

この1年間で感じたことは、まず自分から行動することが重要だということです。私は、日本に居た時には積極的とは言い難い性格でした。しかし、留学生活を経験して、たくさんの人に出会い、それではいけないと感じました。友人に自分から話しかけたり、授業中に発言したり、行事などに積極的に参加することは少し勇気が要りますが、たくさんのものを得られると思います。残りの留学生活も様々な経験をし、たくさんの人たちに出会えるように積極的に行動していきたいと思います。

 

◎  帰国後の予定

帰国後は龍谷大学の大学院に進学し、韓国への理解をより深めていきたいと思っています。そのためにこの留学生活で身に付けた語学力を向上させるために帰国後も韓国語の学習を続けていきたいと思います。また、大学院での研究に関わる「韓国での日本文化」について現地で生活した私にしか得られない情報がたくさんあると思うのでそのことについてまとめて論文にしたいと思っています。

学習面以外のことではこの国で知り合った様々な国の友人たちと帰国後も連絡を取り合っていきたいと思います。日本で普通に生活していては仲良くなることのできなかった人達だと思うので、これからも親しくして、機会があれば彼らの国に行ったり、また反対に日本に友人たちが来たときには日本を紹介できるように日本の文化もたくさん勉強したいです。留学生活で思ったことは、日本の文化や昔話、最近のニュースなど様々なことが話題に上がった時に、自分の意見が日本人全体の意見として受け取られるので、とても責任があるということです。そして、自分が無知であることを痛感することもあります。だから、帰国後は自分の母国である日本についても勉強していきたいと思っています。

 

◎  10月の釜山について

10月のソウルは大きなイベントが満載です。まず、2日には韓国の放送局が主催するコンサートが行われました。今、日本でも人気のある歌手やアイドルたちが何組も集まるコンサートなのでとても楽しい経験になりました。また、中旬には釜山国際映画祭が行われ、国際的に活躍するスターたちが大勢釜山に集まりました。映画祭は1週間行われるので毎日いろいろな国のスターに会うことができます。私も映画祭で上映される映画を見に行きました。久々にスクリーンで日本の映画を観ることができて嬉しかったです。また、日本映画に向けられた、さまざまな国の観客の拍手が自分に向けられているかのようで、日本人として少し誇らしいという特殊な経験もしました。

そして、映画祭の翌週には釜山花火大会が1週間開かれ、花火だけでなく人気歌手たちによるコンサートも催され、とても盛り上がります。せっかく釜山にいるのだからということでこれらの行事をめいっぱい楽しみました。良い思い出になりました。