Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2010年6月号 東亜大学 H.Y

試験のこと

6月11日から21日にかけて期末試験が行われ、私も今期受講した4科目の試験を受けました。(語学堂には通ってないのでも学部授業の試験のみ受けました)

まずこちらの学部授業の試験において注意すべき点は、平常の授業時間と試験時間がまったく違うということです。教養科目は学校のホームページで試験の1週間前くらいから確認できますが、専攻科目は各学部のホームページか学校の掲示板で確認する必要があります。普通は、午前に教養科目、午後に専攻科目の試験がそれぞれ行われます。

試験方式は教授により異なりますが、文系の場合記述がほとんどです。試験範囲についても、事前に質問を提示してくださる方もいればほとんどなんのヒントも提示されない教授もおられます。当日は、机の上に学生証と必要最低限の筆記用具をおき試験を受けます。試験監督によっては、消しゴムの使用を禁止されることもあります。評価は、A+,A,B+,B,C…という風につけられ、Fは不合格で単位はとれません。韓国の学生たちは相対評価ですが、留学生は絶対評価で評価されます。

前回の中間試験で苦い思いをした私は、今回こそは納得のいく結果を出せるように計画的に試験勉強にとりかかりました。無理やりにでも知識を詰め込む韓国式の勉強法で、本一冊をまるまる覚える勢いで勉強しました。その結果、とりあえず答案用紙を一面うめることができ、評価は、4つのうち教養3つがA+, 専攻の1つはAを頂くことができました。留学生は絶対評価なので、授業に出席し、まじめに勉強さえすればよい評価を得やすいと思います。

夏休みの予定

韓国の夏休みは、日本より一足早く6月の末に始まります。私の夏休みの計画は、一時帰国とボランティア、そして旅行に行くことです。

まずパスポートを更新するために6月の末に日本に帰ります。その間、プサンの友人が一人で日本へ遊びにくるので、大阪人として関西の名所を案内するつもりです。そして7月の中旬までにはプサンの寮に戻るつもりです。

次にボランティアですが、私は夏休み前に、ルームメイトと一緒に2つの国際大会の通訳ボランティアに応募しました。ひとつは東亜大学で行われる国際柔道、文化フェスティバルというもので、日本から来る選手団の案内や通訳を担当するつもりです。大会の日程には韓国文化体験キャンプなどもあるので私もついでに無料で文化体験をしてこようと思います。二つ目は、ヘウンデで行われる第3回プサン国際広告祭です。世界各地から応募されたCMやポスター、広告イベントなどを審査し、優勝者には賞金20,000ドルが授与される大会です。ここでも、日本人の参加者や審査員の通訳を担当するつもりです。通訳もボランティアも今回が初めてなので少し不安もありますが、必ず良い経験になると思うので、今からわくわくしています。

そして他には、韓国国内を旅しようと思っています。行きたい場所は三つで、ひとつはプサン周辺の田舎に住む会ったことのない親戚のおばあちゃんの家、二つ目は私の祖父の故郷である忠清南道、三つ目は私の母のルーツである済州島です。すべて行くのは難しいかもしれませんが、どれかひとつでも自分の力で行ってみたいと思います。

自由テーマ

私が韓国にきて一番びっくりしたのは、電車の中での物品販売です。電車の中での物品販売というのは、電車の中でいきなりおじさんやおばさんがCDやガム、傘、封筒など様々なものを売りだすものです。地下鉄に乗ってイスに座ると、いきなり大きな声の販売演説がきこえてきます。見ると、おじさんやおばさんが自分の売りたい品を座っている人たちの膝に勝手に乗せていくのが見えます。中年の女性の膝のみにのせることが多いですが、たまに全員のせられるので私も何度かのせられました。

その時の人々の反応はというと、自分の膝の上にのせられた商品に一切触れずじっとしています。するとすぐ後に販売者がまた回収していきます。たまにお金を渡して買う人もいますが、ほとんどの人は迷惑そうな顔で無視します。

その他、浮浪者や障害者の方が電車の中で金銭を乞う姿も何度かみかけました。ほとんどの人は無視しますが、やはりお金を渡す人もいます。

このような姿は留学前にソウルに行った時も何度か見かけましたが、プサンはソウルよりも頻繁に目にするきがします。やはり韓国、特にプサンは日本に比べまだまだ発展途上の地なので、街中で浮浪者が行く人に訴えかける姿をよくみるので、電車に乗る時や町を歩く時は少し気を引き締めた方がいいと思います。