Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

東亞大学校
2016年10月号 国際文化学部 M.Y

・授業紹介

筆者は2学期から、語学堂の他に学部授業を4つ受けている。筆者が受けている授業の1コマ当たりの授業時間は龍谷大学の90分より少なく、75分や50分である。

1つ目の授業は国語国文学科の「意思疎通教育論」という授業である。韓国の国語教育を題材にその中に隠された意味や教育の意図などを批判的に分析したり、題名通り、意思疎通について学ぶ科目である。10月現在の時点で、韓国の国語教育の歴史とそこに存在するイデオロギーについて学んだ。

2つ目は自由選択科目の「外国人のための韓国語 中級」である。留学生だけが受講できる授業で、韓国語の文章読解問題を学ぶ科目である。ただし、「中級」であるが、出てくる文章問題は全て経済や哲学などの難しい内容であり、なおかつ出てくる単語も同様に難しい。だが、授業自体は楽しいし、韓国語能力の向上にも役立つ授業だろう。

3つ目は日本科学の「現代日本の政治経済セミナー」である。題名通り、日本の政治と経済について学ぶ授業であるが、韓国の政治経済についても同様に学べる授業である。10月現在の時点で、集団的自衛権を含む安保法政の改正や、戦後70年談話など、韓国政府が注目した政策や、日韓関係に関係のある出来事を学んだ。

4つ目は同じく日本科学の「日本の大衆文化セミナー」である。日本の大衆文化の歴史や、それがどんなものかということや、なぜそれが流行したのかなどを学ぶ授業である。また、韓国の大衆文化との比較するので、韓国の大衆文化のことも学べる。10月現在の時点で、大衆文化とは何かということや、日本の大衆文化の歴史、大衆文化を社会学的に読み解き、そこに隠された意図と使われている効果のことを学んだ。

筆者が今回受講した授業以外にも様々な授業があるので、ぜひ、おもしろい授業を受講してみてはいかがだろうか。

 

 

・荒嶺山(ファンリョンサン)

釜山には金井山(クムジョンサン)をはじめとし、山がたくさんあるが、その中に荒嶺山(ハングル表記:황령산)という山がある。この山は、李氏朝鮮時代に使われていたのろし台があり、敵を発見した時にそれを周辺の基地や部隊に伝えるという通信施設として、軍事的に重要な拠点であった。

荒嶺山のろし台と書かれた石碑。

のろし台。昼に敵を発見した時は煙を、夜に発見した時は火を焚いて知らせたという。また、焚くのろしの数によって敵の侵攻状況を知らせていたという。

 

現在は釜山有数の夜景スポットとして有名であり、展望台から近くの海雲台(ヘウンデ)の街や冬柏島(トンベクソン)、広安里(クァンアンリ)海水浴場、広安里大橋、西面(ソミョン)の街、市民公園などはもちろんのこと、遠くのアシアード競技場や釜山港、釜山タワー、洛東江(ナクドンガン)など、釜山のたくさんの有名スポットを一目で見ることができる。休日には地元の人々やカップル、観光客でにぎわう場所である。

上3枚:西面方面の写真。手前に西面の街(2枚目)や市民公園(3枚目)などが見える。遠くには釜山港や釜山タワー(1枚目)、競技場(3枚目)、洛東江(2枚目)が見える。

上3枚:海雲台方面の写真。海雲台の街と冬柏島(1枚目)、広安里大橋(2枚目)、遠くには釜山港(3枚目)が見える。

 

写真だけではその美しさとロマンチックな雰囲気のすべてを伝えることができないのが残念である。このように景色が素晴らしいのでぜひ行くことをお勧めしたいが、この場所は交通の便が悪く、最寄りの地下鉄2号線の南川(ナムチョン、ハングル表記:남천)駅からタクシー(時間は15分ほど、料金は5000₩ほど)で来るか、同駅から登山道を登っていくこと、もしくは、1号線の市庁(シチョン、ハングル表記:시청)駅からバスに乗って最寄りの停留場に行き、そこから徒歩で30分ほどの山道を登っていくことしかできない。また、山の上なので夜は冷えることが多い。交通の便が悪く、時間もかなりかかるがそこで待っている景色は素晴らしいものであるということは断言できる場所である。