Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2018年10月号 国際学部 M.T

〈カルチャーショックについて〉

留学当初は日本と中国の違いに戸惑ったこともたくさんあります。
そのうちの1つはトイレ事情についてです。中国はどこのトイレも汚いです。もちろん日本でも、公園や駅のトイレのように、あまり綺麗ではない所もあると思いますが、百貨店やショッピングモールなどのトイレは比較的綺麗で掃除が行き届いている印象があるのではないでしょうか。しかし中国では百貨店や大型ショッピングモール、空港のトイレでさえも汚いです。トイレの個室には使用済みのトイレットペーパーが山積み、使用後流していなかったりするようなこともしょっちゅうあります。さらに驚くことに、中国人の中には鍵をしめずに扉を開けて利用する人も少なからずいるのです。このようなトイレ事情を目の当たりにしたときは本当に驚きました。
2つ目は店員の態度です。日本では、お客様は神様というような考えが定着しつつあるように感じます。どのお店へ行っても店員さんは皆笑顔で優しく接してくれます。しかし中国ではそのような店員さんはごくわずかです。ガムを噛みながらや、スマホを片手に動画を見ている人、さらには、怒ったような態度で接客する店員さんも多いです。聞くところによると、中国では日本のようにお客様は神様というような考え方はなく、むしろお店側がお客にサービスを提供してあげているという考えを持っている人が多いようです。
たとえ近い国であっても、それぞれの文化があるんだということを実感しました。

大外では、必修科目以外にも選択科目をとることができます。選択科目は、中国書道や太極拳、中国画、汉语正音、HSK対策などがあります。そのうち最大2科目まで履修することができるのですが、人気がある科目は定員を超えると申し込むことができない場合もあるので、申込期間中はなるべく早く申し込みに行くことをおススメします。私は書道とHSK対策6級を選択しています。今回は書道の授業について紹介したいと思います。

書道は基礎班と提高班の2班に分けられおり、私は基礎班を選択しています。この班分けは書道のレベルで分けられているのではなく、先生の説明する中国語のレベルで分けられています。最初の1時間目は使用道具や、基本的な書き方についての説明のみで、実際に筆で書くのは2回目の授業からでした。2回目の授業からは自分で書道セットを買って持参しなければなりません。必要なのは筆や半紙、墨汁、硯、下敷きです。道具は全て学校内にある総合楼で揃えることができ、全ての道具を揃えても値段はそこまで高くはありません。

2回目以降の授業では、まずお手本を配られて、簡単な説明をされたあと、書き方の手本となる動画をみせてくれます。その後は各自でひたすら書いて練習するだけです。書いた紙を提出することはなく、授業中に先生が一人一人アドバイスをしてくれます。 私は日本で数年書道をやっていたのですが、日本と中国では書き方も字の雰囲気も異なるのでとてもおもしろいです。