Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2016年6月号 国際文化学部 T.S

「治安、危険を感じたこと、トラブルについて」

ここに来て4か月ほど経ちましたが、幸いにもこれといって大きなトラブルに巻き込まれたことはありません。そもそも大学のキャンパス内にいて危険に脅かされることはほとんどないと思います。しいてあげるなら、キャンパス内を走る車の乱暴さです。この国に徐行という言葉はないのかというくらいのスピードで人のギリギリを通っていきます。しかしこれも慣れてしまえばそんなに大したこととも感じなくなります。

治安という部分でも大学内では非常に良いと思います。なぜなら、先日友人が財布をどこかで落としたらしく、ここは中国だからと半ば財布が戻ってくることを諦めかけていたみたいですが、結果2,3日後に何も取られることなく戻ってきたのです。これには非常に驚きました。正直、留学前は中国で財布をなくしたら返ってこないものだと思っていたので、、

そういえば、一度だけ危険にさらされたことを思い出しました。それは、五月のゴールデンウィークにたくさんの留学生と上海、杭州、南京に行った時のことです。杭州から南京まで4時間半バスに揺られていたのですが、その途中、寝ていたら僕のすぐ足元から急に爆発音がして飛び起きました。何事かと思ったらどうやらタイヤがパンクしたらしく、ほどなくしてバスは路肩に停止しました。タイヤを交換する作業を見ていたらパンクしたタイヤが見えたのですが、それがもはやタイヤなのかも怪しいくらいにボロボロになっておりかなり怖かったです。

「留学するまでについて」

今現在僕は中国に留学していますがそもそもなぜ留学することを選んだのか、なぜ中国なのか。などについて説明していきたいと思います。

まず中国語を学ぶことになったきっかけですが、父が中国で働いているとはいえ、僕自身中国にそんなに興味はありませんでした。しかし、大学で第二言語をとれるということを知り、せっかくなら今後どんどん必要になってくるであろうなんていう安直な考えのもと中国語を第二言語としてとりました。授業としては中国語が週に3コマ、英語が週に2コマという形でした。

一回生の頃は全く中国に留学なんてことは頭になく、むしろ英語が好きだったので英語圏に留学したいと思っていたくらいです。二回生になると中国語専攻となり英語の授業がなくなり中国語が週に5コマになりました。それでもやはり英語圏に留学したかったので親に言ってみたら、「じゃあなんで中国語勉強してんの?」というぐうの音も出ないほどの正論をぶつけられ、やはり留学するなら中国かなとこの辺から漠然と留学について考え始めました。

また、中国語を勉強している限りこの4年間で少なくともある程度話せるようにならないといけないという思いがありましたが、なんせ自分自身に甘い性格の僕は日本にいてはその目標の実現は厳しいことはわかっていました。だからこそ、中国への留学を決意しました。

一回生の頃なんかは、まさか自分が1年も他国で住むなんて想像してなかっただろうし、留学へ行く人は何か特別なイメージで、自分みたいな普通な人が行くものではないんだろうなと感じていました。たぶん多くの一回生や二回生が同じように感じているのではないかと思います。(違ったらごめんなさい。)しかし、実際は全くもってそんなことはなく至って普通の大学生が普通に留学に行っています。現に僕だって別に特別になったわけではなく、中身は一回生とほとんど変わらぬままこうして中国に来ています。

何が言いたいかというと、留学をあまりにも特別なことだと捉えてほしくないということです。誰にでも留学するチャンスはあるのに、自分の決めつけのせいで選択肢が減るのは非常にもったいないことだと思います。幸い、龍谷大学の留学制度は非常に整っています。特に、中国への留学に関しては他大学から来た学生が羨ましがるほどに整っています。

挑戦するかどうかはもちろん自分次第ですが、これを読んで少しでも留学へのイメージが軽くなり、挑戦の第一歩となればありがたいです。