Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2013年5月号 国際文化学部 K.T

・治安、危険を感じたこと、トラブルについて

中国に留学するにあたって懸念していたことのうちのひとつが治安についてでした。私が日本を出発する時期と日中関係が緊張していた時期が丁度同じだったうえに、比較的安全な日本でずっと生活していたからです。

大連は親日ですし、出発前にも学校から危機管理について多くの知識を教わっていたので、今のところ大きな事件はありませんが、やはり外国人であるということが相手に伝わると金銭関係で損をすることが多いように思います。

私の体験で例をあげると、タクシーです。ふつうは大連市内から学校まで大体100~150元程度なのですが、たまたま日本人4人でタクシーに乗ったとき、運転手が言った値段は400元でした。夜だったとはいえ流石にその値段はありえないので、100元以上は払う気がないことを伝え、車を降りたのですが、彼はまだ助手席に座っていた友達の腕をつかみ、強い口調で「自分は初めから(一人)100元だと言っていたのに、聞き取れなかったのは自分たちのほうではないか」とまくし立てました。その後しばらく粘ってみたのですが、結局彼は250元以下にはしませんでした。納得がいきませんでしたが、何かされるよりはお金を払った方がましですし、いい勉強代になったと今では思っています。

それからタクシーで遠くまで行かなければならない場合は、必ず乗車するより先に値段を聞くようにしています。

 

・体調管理について

こちらに到着して一週間ほど経った頃、環境の変化についていけずに体調を崩す人が多かったように思います。もっとも多いのが風邪、その次に下痢でした。もともと体は丈夫な方なのですが、それでもほこりのせいで喉を傷め、風邪気味になったことがあります。

しばらくは平気で暮らしていた人も、環境の変化からくるストレスで盲腸になったり、食生活の変化で全身に強烈な痒みを伴う湿疹ができたりしています。盲腸になってしまった人は幸いにも薬だけで治ったようですが、湿疹ができてしまった人は今も定期的に病院へ通い、食事も制限されているものが多いそうです。

大連の空気は他の中国の地域に比べて綺麗だと聞いていましたが、それでもやはり日本に比べるとほこりが多く、また乾燥しています。また脂っこい料理も多いので、肌が非常に荒れやすいです。ですので女性は特に、ケア用品が多めに必要になるかもしれません。

基本中の基本ですが、外から帰ったら手洗い・うがいをする、食生活に気を付ける、ストレスはこまめに発散する、保湿ローションを多めに塗る、など、日ごろから気をつけていれば防げることもたくさんあるので、私は以上のような事を無理しない程度に心がけるようにしています。