Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2011年7-8月号 国際文化学部 F.K

夏休みは、内モンゴル、雲南省、上海、西安へ旅行に行きました。

 

内モンゴルの旅行では、自分たちで航空券を取り、現地の個人ツアーを予約して行きました。便が少ないため航空券は高く、大連から内モンゴルへの往復の航空券は2500元くらいでした。ツアーもやはり個人ツアーとあって料金は高くなりましたが、現地でのツアーに参加すると安くなると思います。

内モンゴルでは一日目は中心地の呼和浩特(フフホト)を観光し、二日目は草原に行きました。町の中心地のフフホトはビルがたくさんあり、町並みは綺麗で都会でした。7月の初旬に行きましたが、大連に比べてやや暑かったと思います。

今回色んなところへ旅行に行き、中国も日本と同じで町の中心部はどこもあまり変わらないと感じましたが、フフホトではお店の看板や道路交通表記も中国語と縦字のモンゴル語が書かれていて、内モンゴルなんだと実感することができました。

二日目の草原ツアーでは、内モンゴルならではのゲル(パオ)に泊まることが出来ました。ゲルの集落に着くと、モンゴル民族の方たちが内モンゴル式の歓迎の儀式を行ってくれ、集会用ゲルでは民謡を歌ってくれたり楽器を弾いてミニコンサートをしてくれました。草原にはいくつかの集落のようなものがあり、私たちが泊まった集落は50くらいのゲルが密集していました。ゲルはほとんどがツアー客用ゲルとして使われていて、キャンプ場みたいでした。ゲルの中もツアー客用として作られていて、トイレとシャワー、テレビも付いていました。本当のゲルもあり、もちろんシャワーやトイレは付いていませんでしたがツアー客用とは違い動物の皮で作っているそうなので、ツアー客用のゲルより暖かさを感じました。

私たちが行った日が悪天候だったためか、草原はフフホトと打って変わって極寒のような寒さで凍えながら過ごしました。草原の電気は太陽光発電のため、私たちが行った日は天気が悪く、シャワーもお湯が出ず、お風呂に入れませんでした。

草原の朝日を見て、馬に乗り草原を歩き、ヤギの紅茶や現地のチーズを食べ、夜には馬の糞を燃料としたキャンプファイヤーをして現地の人と一緒に踊り・・・ゆっくり流れる草原の時間を過ごし、とても楽しく過ごすことができました。最後の日にはモンゴル相撲も披露してくれました!

最後の日はフフホトに戻り町を観光したのですが、そのときに友達がスリに遭いました。

鞄のチャックを開けられ財布を盗られましたが、すぐに気が付きスリを追いかけて取り戻すことが出来ました。とても怖い体験でした。大連ではあまりスリに遭わないので油断していましたが、旅行に行く際には、鞄と財布を紐で繋いでおくなどして、十分気を付けてほしいと思います。

この旅行は夜中に帰る予定でしたが、大連の天気が悪く欠航となり、もう一泊することになってしまいました。次の旅行の予定も詰まっていてどうなるかと思いましたが、次の日に無事帰れたので安心しました。まさか自分がこういうことに遭うと思っていませんでしたが、あり得ることなので、旅程を決めるときは余裕をもって立てた方が良いと思います。

 

雲南省の旅行も自分たちで航空券を取り、1000元で9日間の現地中国人ツアーに参加しました。ホテル代込みの三食付だったのですごく安かったのですが、問題点が多く、あまり安すぎるツアーは日本人には合わないと思いました。ホテルではお湯が出ず2,3日シャワーを浴びることが出来なかったり、どのご飯もあまり美味しくなくほとんど食べられない状態で、さらに食堂では同じツアーの中国人と席の取り合いをしなければならなかったり、安いだけありほとんどがお土産物屋さん巡りだったとか、本当にたくさんの経験をした旅行だったと思います。とても疲れて、早く大連に帰りたい!と思いましたが、あまり体験することの出来ない中国人ツアーは、とてもおもしろいものでもありました。

このツアーは昆明を拠点に石林や大理、麗江、シーサーパンナなどをバスで移動するものでしたが、バス移動が最長13時間など、改めて中国は広いと身をもって体験することが出来ました。

ご飯は、中国人のツアー客も不味いと言っていましたが、仕方ない、と言って食べていました。しかし、私たちはどうしても食べることが出来ず、持ってきたお菓子や道で売っている果物を食べていました。果物は本当に美味しかったです。バナナも濃厚で甘く、中でも、波羅蜜というパイナップルの一種がグニュグニュというおもしろい食感で、とても美味しかったです。

雲南省は少数民族が多く、タイ族、ナシ族、白族などがいます。ガイドさんもタイ族の方とナシ族の方でした。熱帯雨林公園も行き、タイ族と白族のショーも観ました。バイクも多く、街並みもまるでベトナムかタイに来たような感覚で、中国なのに中国ではないような錯覚を覚えました。

この旅行で、中国のお父さんお母さんと呼べる方と出会えたことが、私にとって大切な宝物になりました。中国語が聞き取れず困っている私たちをたくさん助けてくれて、本当にお世話になりました。たくさん嫌なこともあったけれど、人の温かさを感じることが出来た、とても思い出深い旅行です。

 

                        西安へは4泊の旅行で、ツアーではなく個人で行きました。

西安は今花博が広大な土地を使って行われていて、迷子になりそうなくらいでした。

花博の長安花というマスコットキャラクターは、西安の特産である柘榴をモチーフにして作られたそうです。花博では様々な国の庭園が造られていて、日本は奈良、横浜、北海道の庭園がありました。

兵馬傭にも行ってきました。教科書でも有名な兵馬傭ですが、想像以上に迫力があって、見応えたっぷりでした。お土産物屋さんもたくさんあり、楽しめる場所だと思います。

もっと色んな場所へ旅行に行きたかったのですが、中国は広く、飛行機か長時間移動の汽車、長距離バスを使わなければならないので、日本と違い旅行するのは難しいと思います。しかし、現地に行くとツアーがたくさんあるので、その点では心配しなくていいので利用しやすいと思います。