Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

大連外国語大学
2015年5月号 政策学部 N.N

【授業紹介】

大連外国語大学の留学生は、漢学院というところに所属します。留学生は、半年ごとに自分の中国語習得状況に合ったクラスで学んでいきます。今月号では、私が今期受講している授業について紹介します。

今期、私は中級Cの普通クラスで学んでいます。週に授業が9回あり、それが16週で1学期です。科目の種類は4種類で、精読、閲読、口語、聴力があります。

精読では、構文や文法等を学習します。単元が終わるごとの単語の書き取りテストや、毎週出る150字以上の作文の宿題で、中国語の読み書き能力を伸ばすことが出来ます。精読の先生が各クラスの主任教諭となり、私たちに様々な連絡事項を知らせてくれます。

閲読では、長文読解の技法を学習します。ただ長文を読んで問題を解く練習をするだけでなく、解らない漢字や熟語が出てきた際にどの様に意味を推察するか等の技法を学んでいきます。漢字を日常的に使用している日本人にとっては比較的易しい科目です。

口語では、発音の訓練をしたり会話表現を学習したりします。どの言語にもあることですが、中国語にも会話の中で特によく使われる言葉や言い方が存在します。逆に、書面上でしか使われない漢字や言い方もあります。

聴力では、中国語の聞き取り能力を伸ばします。私たちのクラスでは教科書を一切使いません。先生が5分から10分ほどの話を容赦なく喋り、その後一人ずつ、話に関係する質問に答えていくということを繰り返します。授業中はメモすることも辞書を使うことも禁止で、話を聴くことだけに集中します。授業を休むと途端に着いていけなくなりますが、毎回この授業を受けていると自分の聞き取り能力の向上を実感することが出来ます。

全ての授業の担当教諭は中国人教師で、授業中は完全に中国語のみで進んでいきます。中国語の意味の説明や構文の使い方の説明等も全て中国語なので、最初は理解するまで時間がかかることもありましたが、今は問題なくついていけるようになりました。

 

【選択科目について】

クラス毎に決められている科目とは別に、希望者は選択科目も履修することが出来ます。

選択科目は全て午後に開講されており、書道、中国略史、中国語法、中国文化交流史、中国伝統手工制作(中国結び/切り絵細工)、太極拳、国際マーケティング、英語、中国武術、二胡、中国文化講座、名勝と旅、中国画、ビジネスマナー、世界経済概論、葫芦丝(ひょうたん笛)等の授業が留学生向けに開講されています。一応一人2科目までということになっていますが、実際は何科目でも取って良いようです。

私は今期、中国画と葫芦丝の2科目を選択しています。

中国画では、水墨画の要領で毛筆を使って墨と水だけですべてを表現していきます。墨の濃淡や水分量の調節が少し難しいですが、上手く描けるととても楽しいです。これまでに、蓮、春蘭、朝顔、藤、金魚、竹等を描きました。

葫芦丝は中国の伝統的な楽器の一つです。ひょうたんに縦笛が3本繋がった形をしています。授業では中国の伝統楽器についての知識を得たり、曲を演奏したりします。

選択科目はほとんどが中国の伝統文化に関係のある物なのでとても興味深く、且つ実技が多いの で勉強の息抜きにもなっています。