Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2017年5月号 経済学部 K.N

【この留学を振り返って】

今回の留学では、寮費の免除や、JASSO奨学金の受給など、金銭的な支援によりやりたいことになんでも挑戦できる環境を整えて頂きました。そのサポートのおかげで、海外への憧れをまさに体現化することのできた10ヶ月間を過ごすことができたのだと思います。もちろん楽しいことばかりではなく、大なり小なりとにかくたくさんの失敗をしました。その中で自分の成長を実感することもあれば、自分自身の本当に苦手なことやどんなに頑張ってもうまくいかないことがあることに気づき、良くも悪くも自分と向き合う時間が多かったように思います。また、この留学では、最後にこれだけはやりきったと思える何かを持って帰ることを目標としており、私にとってそれは、ゼミの遠隔指導に伴い毎月提出していたレポートです。自分でテーマを見つけて動くことが楽しく、それが一人旅をしてみたり語学学校へ通ってみたりと、様々なことに挑戦する行動力に繋がっていました。留学に行く前は自分が得意なことや自分自身の強みなどがあまり思い浮かばずどこか自信のない日々を送っていましたが、この留学生活を終え、以前よりも自信が持てたように思えます。さぼってしまった日や、うまくいかずに落ち込んだ日もありましたが、いろいろなところで支えてくれた人がいたからこそ、最後まで折れずに無事に留学を終えることができたのだと思っています。このかけがえのない経験をこれ限りのものとしないようにこれからも研鑽を続けていきます。また、家族や友達、先生、お世話になった方々へ、何か恩返しができるように日々を過ごしていきたいと思います。

 

【帰国後どう留学経験を活かすつもりか】

私はTOEICやTOEFLなどの語学試験に苦手意識を持っていました。留学に来る前も、留学の条件として必要だから渋々受けていたというのがその頃の率直な気持ちです。そんな私でしたが、英語を使わなければ生活することができない国で、授業や日常生活を通して気づいたのは、英語で興味のある分野を学んだり、英語でいろんな国の人とコミュニケーションを取ったりするのは、とても楽しかったということです。もちろん最初の何ヶ月間かは、口からすらすらと英語が出てくるような状態ではなかったので、学校内外での手続きや、ましてや友達と遊びに行く時でさえも言いたいことを事前に英訳してメモしておくなど泥臭い工夫をしながら毎日を過ごしていました。しかし、このように実際に生活する中で英語を使う楽しさに気づけたことはこれからの私にとって間違いなくプラスになったと思います。現在は就職活動を始めており、将来的にはグローバルに働くことのできる人材になりたいと思っているので、自分自身の語学力の指標を得るためにも語学試験から逃げずにしっかり努力していきたいと思っています。また、就職活動が落ち着いたら、このタイでの学びを集約させた卒業論文を作成するつもりでいます。私がタイにいた間、タイは歴史的にも転換点を迎えました。プミポン国王が御崩御され、新国王としてワチラロンコン皇太子が即位されたこと、軍事独裁体制が続いている中で民政復帰への第一歩として新憲法が施行されたこと、日常生活の中でも鉄道やビルが日々建設され伝統が淘汰されている現実を目にしました。そんなまだまだ変化の真っ只中にあるタイで多くを学ぶことができたことはこれからの糧になると確信していますし、特に私はタイの地域振興政策について興味を持ち学んできたので、留学、そして大学生活の集大成としても、自分の納得の行く卒業論文が書けるように最後まで頑張りたいと思っています。

それでは最後になりましたが、今回の留学に関わりお世話になった全ての方々にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

写真は、一番好きなタイ料理と一番好きな場所です。