Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2012年7月号 国際文化学部 Y.T

授業紹介

今私は将来フライトアテンダントに就きたいので主にホスピタリティの授業をとっています。アサンプション大学の授業は原則英語で行われており、生徒も全員英語で授業を受けます。なので、英語の単位をとらなければ専門性の高い授業をとる事ができません。専門的な内容を教える先生は主にタイ出身の先生や、ミャンマー、インドからの方が多いです。なので、少しクセのある英語で授業されるので初めは理解に苦しみました。英語の先生は2人いて、私の場合はグラマーを習うときはミャンマー人の先生、スピーキングの時はネイティブのアメリカ人の先生のもと授業を受けています。

今一番楽しい授業はMarketing for Hospitality and tourismです。この授業では主にホテルやレストラン事業のお金の動きや、従業員との関わり方の原理、顧客の動きの原理等を勉強しています。飲食業でアルバイトをしていた分習っている事が自分の経験と重なり、さらに奥深くの知識を学習することができるのでとても面白いです。先生もタイ出身の先生で、英語の発音にとてもクセがあるものの授業内容をとてもわかりやすく教えてくださるので私を含む留学生みんなとても理解できて楽しい授業です。

次に、英語クラスです。私は1年という短い期間の交換留学なのでアサンプション大学の国際部の先生にお願いしてEnglish 3から受けることになりました。より実用的なレターの書き方や、英文の履歴書の書き方を学ぶことができ非常に為になっています。

 

カルチャーショックについて。

タイに来て早5ヶ月。その間にたくさんのカルチャーショックを経験しました。

一つは、タイ人に対してのカルチャーショックでした。外国人は時間にルーズだとは日本ではよく耳にする話だと思いますが、タイではそのイメージを覆すほどの事件をたくさん経験しました。例えば、一緒に遊びにいく際、遊ぶ日の前日までかその数時間前に約束をする。それは日本でもよくある話ですね。その後日本人であればその時間きっかり、または早めに到着します。タイでは、遅刻はよくある事。3〜4時間もよくある事。日本では御法度の”ドタキャン”もよくある事です。これは、タイ人の躾に関係する事だそうで、日本では”他人に迷惑をかけてはいけない”と躾をされますが、タイでは”他人に迷惑をかけるのだから他人を許せ”と躾けられるそうです。

二つ目は、交通ルールです。タイでは日本のように教習所など公共の機関で勉強して初めて免許証をとる資格がとれるという訳ではなく、免許をとる歳になれば親の車等で練習し、試験に合格さえすれば誰でも車に乗れます。値段もタイ人の金銭感覚で考えても安くとれるので、大学生はもちろん、誰でも免許を所持しています。そのためか、交通事故の頻度も非常に多いです。また、日本と違う交通ルールが、”パッシング=車が通過”の意味、前から車がこなければ反対車線を通って交差点を曲がる事ができ、高速道路の法廷速度は120km/hだそうです。検問をしているとはいえ、タイの高速道路はサーキット場と化しています。

 

自由テーマ”タイで見る日本”

タイにおける日本進出は、まるでここは日本にいるのではないかと錯覚するくらいです。タイでの自動車は、日本車がトップシェアを牛耳っています。ホテル、飲食産業でも日本資本のレストラン、日本人経営による居酒屋、ラーメン屋もあります。また、夜の街へ繰り出せば日本人経営のキャバクラ、バー等、様々なサービスや商品が日本企業、日本人によって開拓されています。これは、日本企業がタイへどんどん進出し、それに伴い日本人へのサービス業もタイへどんどん進出した結果です。タイでは日本のサービスが非常に人気あるように思います。

一方、衰退している日本もあります。日系家電製品の衰退ぶりは私の予想以上でした。テレビや白物家電は主に韓国、中国資本が牛耳っており、パソコンや携帯電話も中国、韓国、台湾資本に追いやられ、日本製品は販売店の隅に追いやられている状態です。昨年、日本の家電製品企業が大赤字を出した理由がタイへ来て非常にわかった気がします。

衰退している日本はなにも商品だけではない気がします。タイへ来て日本人がブランド扱いをされて日本の強さを感じると同時に街の人々の活気や勢い、学生の勉強に対する姿勢、これは、今の日本では見受けられないものでしょう。今、私は”日本人”が今衰退しているのではないかと強く感じます。平和、裕福な生活と引き換えに何か大切なものを失ったのではないか。タイで見る日本は凄くもあり、大事な事を感じさせるものだと感じました。