Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

アサンプション大学
2012年6月号 文学部 Y.M

Ⅰオリエンテーションについて

私は入学許可証が比較的早くもらえたので先輩方よりも余裕をもってVISAの準備ができました。しかしVISAの取得にはかなり苦労し、三度目の大使館でやっと取得できました。一か月半ほど余裕をもって準備を始めることをお勧めします。履修登録や入寮の手続きは全て現地のアニーさんを通して行いました。何事もアニーさんの名前を出すとスムーズにいきます。しかし何をするにもアニーさんを通さないと物事が始まらないのが欠点でもあります。こちらの事務の方々は留学生がたくさんいるため龍谷大学の名前を出しても誰一人把握していません。オリエンテーションは主にヨーロッパからきている生徒たちと受けました。友達をつくるいい機会でした。内容はABACの歴史や、タイの歴史についてです。ABACの構造はアジアと西洋の折衷をモチーフにできていて、各国の生徒が同じ学舎で学ぶことを望んでつくられました。そんな素敵な大学の学生の一員になれたことを誇らしく思います。また、宗教はもちろん政治に関しても現地の人の考えを否定したり自分の意見を主張したりすることはとても危険なためそういった話題の会話には入らないように言われました。

 

Ⅱ環境について

キャンパスはタイにいることを忘れさせる西洋の構造でとてもきれいです。私は大学の中にある寮に住んでいますが、毎朝大学内を走るトランプに乗って授業のある校舎に移動しています。大学内の施設は素晴しく、AUモールで食事を楽しみ、時間があればスイミングやバスケットボール、ビリヤードも使いたいときに楽しめます。コンビニやコインランドリーも設備されているので日常生活で困ることはありません。寮の部屋については2人部屋でベッド、デスク、テレビ、冷蔵庫、トイレなどビジネスホテルと変わりはありません。でも、トイレットペーパーや食器類、洗剤、ベッドシーツ、枕については各自準備しなければなりません。タイは物価が安く、すべて買い揃えても高額にはならないので心配はいらないと思います。不便だとはそんなに感じないですが、少し気になることはトイレです。ABACは比較的きれいですが、少し外へ出るとどこもトイレットペーパーは流せず、設置されているゴミ箱に捨てなければなりません。トイレットペーパーもないところがほとんどなのでティッシュは必需品です。出発前から先輩方に水は飲むなと言われていましたが、水道水を飲んだことがないので病院を利用しなければいけない状況には直面していません。初めて辛いものを挑戦した時はおなかを痛めましたが、自然治癒で治る程度でした。

 

Ⅲ宗教について

みなさんもご存じのようにタイは9割近くが仏教徒です。私はホームスティ先の家族の知り合いの彼氏が修行するための式典へ参加することができました。伝統的な家庭では男性は結婚前に、227のルールの下で4か月修行を行います。式典ではいわゆる断髪を目の前で見ることができました。彼の親族(彼よりも年齢が上の人のみ)から髪をいき、最後には僧がカミソリで眉毛まで剃り上げます。タイにはほとんどの人が守って生活している5つのルールがあります。①どんなに小さな生き物も殺してはならない②他人の持ち物を盗んではならない③他人の恋人を好きになってはならない④うそをついてはならない⑤アルコールを飲んではならない。⑤は禁止ではないがあまり推進していないため、こちらの人はあまりアルコールを飲みません。②のように盗難は禁止されていますが、都会に出るとそういうわけでもありません。貴重品は自己責任で管理することが求められます。日本人だからか、タイ人の性格かわかりませんが、どこにいっても優しく扱ってくれるのは確かです。しかし宗教に関しては禁じられている行為に厳しい人もたくさんいます。それらの行為は身の安全のためにも各自で学んでおく必要があります。