Center for the Promotion of Global Education

グローバル教育推進センター交換留学マンスリーレポート

マラウイ大学
2017年10月号 理工学部 M.K

<授業・試験について>
研究を目的に留学しているため、授業の履修は行いませんでした。

 

<治安、危険を感じたこと、トラブルについて>
最近、マラウイ南部で吸血鬼の噂が広まっており、ムランジェ県では自警団による殺人事件が起きているらしいです。他にも、夜に出歩くと襲われたなんて話も聞きますし、スラムに日本人だけで入るのは危険です。外国人というだけでジロジロ見られたりします(私はこの状況を、日本の田舎に行ったときにお爺ちゃんお婆ちゃんにジロジロ見られてる感じに近いなと、勝手に思ってます)。小さな子供達からお金を要求されることもあります。だけど、このような問題って他の後進国でもありますし、先進国でもまったくない問題ではないです。重要なのは、「自分の身は自分で守る」という強い意志を持ち、危険な場所や時間帯に出歩かず、トラブルを避ける努力をすることです。まぁでも、全てに疑心暗鬼になりすぎると留学を楽しめなくなるので、バランスが大事ですよね。幸いなことにまだ騙された経験はなく、マラウイの人々は親切で気さくな方が多いです。ケニアやウガンダにいる友人の話を聞く限り、アフリカの中でもマラウイは安全な国だと思います。

村で生活する私にとっては、動物が危険な存在です。夜は蛇が出ますし、昼はヒヒが食料を狙ってきます。特にマラリアを媒介とするハマダラカの存在は脅威です。マラリアについては予防薬はありますが、長期滞在だった私は予防薬を買うお金をケチりました。「どうせ感染しても治るだろう」というスタンスです。ただ、感染するのは嫌だったので、蚊取り線香を焚いたり、明らかに身体に悪そうな匂いのする現地の虫除けスプレーを使ったりしてました。だけど、もうすぐ滞在2ヶ月にして、大量に蚊に刺されてます(笑)。まだ発症はしてないのですが、少しだけ心配です。最近のことでは、ヒヒが私の存在に慣れてきて、全然ビビりません。扉を開けていると隙をみては進入してこようとします。明らかに舐められている状況を打開することが、今後の課題になりそうです。

トラブルは、入国直後にありました。空港でドルを現地通貨(クワッチャ)に両替するときです。入り口でマラウイの人がたくさんいる中、大量の紙幣を渡され早く隠さなきゃと思った私は、紙幣を数えてもらう作業を怠り、カバンにそそくさと詰めました。その日の夜に気づいたのですが、3万円ほど足りませんでした。悔しかったですが、使っていないという証明もすることもできませんし、いい勉強代だと思っていました。ところが、1ヶ月ほど経った頃、留学先でお世話になっている教授がなんとお金を取り戻してくれていました。「どうやったの!?」と思いましたが、深くは聞きませんでした。留学早々から助けられました。研究活動中には、たくさんのトラブルに見舞われました。雇った現地の人と給料のことで少しもめたり、調査を手伝ってくれる人が間違った方法でデータを取っていたり、機材トラブルもたくさんありました。これらトラブルの原因の80%は私の英語力不足によるものであり、周りに迷惑をかけっぱなしである中、本当に貴重な経験をさせていただいています。学生という特権を生かし、いろんな人に助けられながらこの貴重な時間を無駄に過ごすことなく成長させていただきます。